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8739 スパークス・グループ

東証P
1,427円
前日比
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単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
1.80 27.19
時価総額 598億円
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【実況!決算説明会】スパークス・グループ<8739>---2023年3月期決算


このコンテンツは、スパークス・グループ<8739>の2023年3月期決算説明会の音声を文字に起こしたものです。なお、実際の説明会で使用された資料は、同社のウェブサイトをご覧下さい。



【冒頭ごあいさつ】
<阿部社長>
皆様、こんにちは。スパークス・グループの阿部修平でございます。

【2022年度通期業績について】
Q: 2022年度の業績について、ご説明いただけますか。
<阿部社長>
2022年度決算について簡潔にご報告いたします。
営業収益は、前期140億43百万円から133億60百万円となり、4.9%の減収となりました。これは未来創生3号ファンドの追加設定などにより残高報酬料率が高くなり残高報酬は増加しましたが、前期に比べ成功報酬が8億円減少したことによるものであります。

コスト面では、主にボーナスが減少しましたが、新たな取り組みの経費の増加、また、コロナ禍による活動停滞が回復したことにより営業活動が増えたことで旅費交通費などが増加し、経常的経費は、前期47億62百万円から6.5%増加し当期50億71百万円となりました。この結果、営業利益は、前期64億64百万円から57億4百万円に減少となりました。

実物資産投資戦略からの運用益の計上等により、経常利益は0.8%増加し、純利益は投資有価証券評価損が前期から約5億円減少したこと等により、11.1%の増益となりました。

また、基礎収益は、経常的経費の増加があり、最高益の更新は出来なかったものの、未来創生3号ファンドの追加設定などにより残高報酬は増加しており、基礎収益も高い水準を維持しています。

Q:直近の業績についてのお考えを教えていただけますか。
<阿部社長>
当期は減収でしたが最終利益は増益となりました。基礎収益は過去最高の更新は達成できませんでしたが、過去最高の水準を維持しております。従来説明してきました投資戦略を多角化することで株式市場が軟調な時でも基礎収益を維持できる強い体質になっていることを改めてお示しできたと思います。また、シード投資を含む自己投資を精査し、解約すべきものは解約・償還しており、一部、売却益を計上いたしました。

また、5/19に皆様にご報告いたしましたが、投資有価証券の売却により、当期、2024年3月期第1四半期に投資有価証券売却益として特別利益11億円計上いたします。これは、当社がコンサルティングを行う立川の産婦人科病院を運営する医療法人社団五葉会の持分の売却を実施したことによるものであります。
ここでもスパークスの投資力を改めてお示しできたと思います。


【4本柱の直近のビジネスの進捗状況について】
Q:各運用戦略の直近の状況について教えていただけますか。
<阿部社長>
(日本株式)
まず、日本株式の戦略について、株式市場の環境が必ずしも良好とは言えない中で、公募投信については資金流入超の基調を維持しておりますが、預かり資産は前期末1兆2百10億円から9,532億円に減少しました。ロング・ショート投資戦略や、エンゲージメント投資戦略など収益性の高いオルタナティブ商品への取組みをさらに強化しており、本年5月15日に、野村證券様の販売により、エンゲージメント投資戦略(テロップで日本株式価値創造投資戦略と記載)のファンドが設定され、運用を開始いたしました。収益性の高いオルタナティブの投資戦略に注力することで、スパークスの収益性がさらに高められると考えております。また、当ファンドが目指す株主・企業との建設的な対話を通じた価値創造は、これからの日本株の投資運用における主要なテーマになると考えており、スパークスがそのパイオニアとしてその分野を切り開いていきたいという強い想いで頑張ってまいりたいと思います。

(OneAsia)

アジアについては、株式市場が大幅に下落した影響で、残念ながら預かり資産も減少してしまいましたが、アジア戦略はまさにこれからスパークスが取り組まなければならない最も重要な戦略であり、新たな成長を目指して取り組んでまいりたいと思います。


(実物資産)
実物資産投資戦略のうち再生可能エネルギー投資戦略については、太陽光発電の稼働資産約134億円の投資が実現しました。再生可能エネルギー投資戦略は12年前に始めて以降、業界においても確固たるポジションを築いて来たものと自負しております。今後とも、この戦略についても、パイオニアとして誇りをもってさらに成長を目指していきたいと思います。

(プライベート・エクイティ)

プライベート・エクイティ戦略の未来創生ファンドにつきましては、おかげ様で、3号ファンドまでの設定が実現し、1号から3号及び同戦略における預り資産は1,933億円となりました。ベンチャー投資としては、業界トップ3に入り、確固たる地位を築いたことをご報告申し上げます。

ファンドビジネスの強化を進めながら、成長領域であるエネルギー、医療、フィンテックなどの領域へ種を撒いてきました。同時に、グリーン水素、蓄電池などエネルギーの領域で次のステップに進む準備を進めてまいりました。その結果、グリーン水素や蓄電池など具体的な新たな投資領域の創造が始まっております。エネルギー投資のパイオニアとして、1つ1つの取り組んでいる試みについて、大きな投資ビジネスへ結実させていきたいと思います。


以上ご説明したとおり、実物資産、プライベート・エクイティ戦略などの預かり資産は増加しているものの、株価が下落したこと等により上場株式ファンドの預かり資産が減少しました。結果、当期は、全体の預かり資産額は前期末に比べ、残念ながら3.6%減少いたしました。
引き続き株主の皆様のご期待に応えるべく、最善を尽くして、成長を目指してますます頑張りたいと思います。
Q:株主還元について教えていただけますか。
<阿部社長>
株主還元については、財務状況、資金ニーズなどを踏まえ、継続的かつ安定的に行っていきたいと考えております。当期も基礎収益は最高の水準は維持していることから、将来の成長に引き続き努力するという強い決意のもと、1株当たり60円、前期と同額の配当をすることといたします。これは株式併合の影響を加味した金額となります。
また、2022年3月期、前期に続き、総額3億円、株式数20万株を上限とする自社株買いを実施し、2億99百万円自己株買いを完了いたしました。

総還元額としては、27億45百万円となり、前期26億72百万円を若干上回る水準で株主の皆様に還元させていただきます。

Q:役員人事を発表されました。これについて教えていただけますか。
<阿部社長>
当社グループを率いる後継者となる人材を選抜、育成し、新しい経営体制の確立を目指してまいります。
機動力のある組織、スピードがあって、アグレッシブで変化に対応できる、働く仲間への優しさと共感力を持ちながら、みんなで心を1つに働く、スパークスが標榜するARTSの精神を実践する、フラットな組織にしていきたいと思います。
組織の階層をフラット化し、私自身が執行役員のメンバーを含む全社員と一緒に働いていく、その中から次の世代の人材を育て、世代継承を行っていくことを目指していきたいと考えております。スパークスには素晴らしい仲間が一緒に働いてくれており、私はそれを常に誇りに思っております。そういう仲間が
大きく飛躍する舞台を強く立派にするのが私の役割です。株主の皆様にも大いに期待していただけるよう頑張ります。

【最後に】
<阿部社長>
株主の皆様には変わらぬご支援をいただき、社員を代表し、心より感謝申し上げます。2026年3月までに預かり資産3兆円を達成するという旗を掲げ、これから原点に回帰して、スパークスをもっと期待され、その期待に応える、成長し続ける会社にする、ということを改めて私自身に言い聞かせ、最善を尽くします。何卒よろしくお願いいたします。
最後までご視聴いただき、ありがとうございました。
《ST》

 提供:フィスコ

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