ピーバンドットコム---23年3月期は増収、主力の「P板.com」事業の受注件数が伸長
ピーバンドットコム<3559>は12日、2023年3月期決算を発表した。売上高が前期比4.3%増の20.15億円、営業利益が同7.5%減の1.82億円、経常利益が同8.5%減の1.82億円、当期純利益が同32.4%減の0.92億円となった。
プリント基板Eコマース「P板.com」事業では、主力の基板製造サービスの売上が伸長し、次ぐ部品実装サービスは、電子部品不足による台数減が単価に影響した一方、受注件数が伸長したことにより、売上拡大に繋がった。
EMS事業では、引き続き電子部品不足の影響により国内の電機電子機器メーカの生産がコロナ禍以前の水準に戻らないものの、前事業年度比では受注が増加し、正常化に向かっている。市場環境の回復に備え顧客接点の強
化を図り、第2の事業の柱として成長軌道に乗せる準備を進めた。
新規事業の探索活動として、次世代の優れた技術を持つハードウェアスタートアップ企業との協同による、ワイ
ヤレス給電導入サービス、触覚センサ導入サービスをリリースした。他にも、7万名を超える顧客基盤のニーズを深掘りし、新サービスの開発を進め、競合との差別化を図った。
2024年3月期通期の業績予想については、売上高が前期比10.2%増の22.21億円、営業利益が同20.7%減の1.45億円、経常利益が同20.1%減の1.45億円、当期純利益が同8.2%増の1.00億円を見込んでいる。
《NS》
提供:フィスコ