今日の為替市場ポイント:米長期金利の低下を意識してドルは伸び悩む可能性
11日のドル・円は、東京市場では133円89銭から134円56銭まで反発。欧米市場では134円84銭まで買われた後、一時133円75銭まで反落したが、134円54銭で取引終了。本日12日のドル・円は主に134円台で推移か。米長期金利の続落を意識してドルは伸び悩む可能性がある。
米ホワイトハウス報道官は、5月12日に予定されていたバイデン大統領と共和党の議会指導部との債務上限問題を巡る協議が延期されたと発表した。報道によると、債務上限引き上げを巡る協議は進展していないため、連邦支出を制限する方法についても協議されているようだ。共和党は大幅な歳出削減を伴う連邦債務上限引き上げ案の一部修正に応じる可能性はあるが、法案が期限までに議会を通過する可能性については予断を許さない状況が続いている。なお、米国の債務上限引き上げ問題は金融政策にも大きな影響を与えるため、目先的にリスク選好的な為替取引は縮小し、主要通貨の対円レートは伸び悩む可能性がある。
《CS》
提供:フィスコ