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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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3939 カナミックネットワーク

東証P
488円
前日比
-4
-0.81%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
21.1 6.04 1.54 24.19
時価総額 235億円
比較される銘柄
テラスカイ, 
IPS, 
NESIC

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<動意株・10日>(大引け)=スクロール、A&AM、カナミックNなど(その1)

 スクロール<8005>=急動意。9日取引終了後に発表した23年3月期の決算は営業利益が前の期比13%減の61億2100万円と低調で、24年3月期も前期比横ばいの61億円を予想している。市場で話題となっていたのは、同社が同日にリリースした株主還元に関する基本方針の変更だ。配当については株主資本配当率(DOE)4%を下限とし、連結配当性向40%をメドに実施することを基本目標としたほか、内部留保について、企業価値最大化を目的とした成長投資と安定的利益配分を実施したうえで、更に長期にわたり留保された余剰資金については機動的に自社株買いなどを行うことを明記した。マーケット関係者によると「(同社は)これまでPBRは1倍を下回っており、東証がPBR1倍割れ企業に対する経営改善要請に呼応したもので、この時期タイムリーな発表で投資資金を呼び込んだようだ。やや思惑先行的ではあるが、(同社株は)配当利回りが現状で5.4%前後と高く、インカムゲインの魅力が改めて意識された」(準大手証券ストラテジスト)という。ちなみに、同社の一株純資産は前期実績ベースで914円。きょうの高値はPBR1倍とほぼ同水準に買われた形となっている。

 エーアンドエーマテリアル<5391>=1年7カ月ぶり4ケタ大台突入。同社は建材会社で太平洋セメント<5233>の傘下にあるが、高付加価値商品の貢献で足もとの業績は回復色が強い。9日取引終了後に発表した24年3月期の業績予想は、営業利益段階で前期比28%増の19億円予想と大幅な伸びが見込まれている。また、同社株はPBRが0.4倍台と超割安圏にあり、東証のPBR1倍割れ企業に対する経営改善要請を背景に、株主還元強化の期待があったが、同社は今期の年間配当を前期実績比5円増配となる50円とする計画を発表した。配当利回りは時価換算で4.9%台と高く、これを評価する買いを誘導した形だ。

 カナミックネットワーク<3939>=上昇加速。株価は前日まで5日続伸と上値を慕う動きをみせていたが、足もとで一気に上げ足を加速させている。同社は医療や介護サービス事業者に特化したクラウドサービスを手掛け、健康寿命延伸サービスなどに重点を置くほか、介護DX分野の充実を図っている。9日取引終了後、23年9月期上期(22年10月~23年3月)の決算を発表、営業利益は前年同期比29%増の5億5900万円と大幅な伸びを達成した。特に四半期ベースで見ると1~3月期は40%増と高水準の伸びで、これを材料視する形で投資資金が攻勢をかけている。

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