新興市場銘柄ダイジェスト:いつもは年初来高値、イルグルムが一時ストップ高
<7694> いつも 1187 +177
年初来高値。23年3月期の営業利益予想を従来の1.93億円から3.14億円(前期実績6.04億円)に上方修正している。ECマーケティングサービスなどでブランドバリューアップが堅調に推移したことに加え、販管費で全社的なコスト効率化が進んだため。いつもは2月14日にも上方修正を開示していた。相次ぐ業績修正がポジティブ・サプライズ視され、買いが集まっているようだ。
<3690> イルグルム 708 +83
一時ストップ高を付け、年初来高値を更新した。EC構築オープンソース「EC-CUBE」を提供する連結子会社イーシーキューブ(大阪市)が、アイピーロジック(東京都中央区)からEC-CUBE用Amazon Payプラグイン開発・サポート事業を譲り受けると発表している。今後、Amazonとも協力してEC-CUBE利用店舗やEC-CUBEパートナーに対してAmazon Payを通して利便性の向上や価値提供を図るとしている。
<6573> アジャイル 260 +34
大幅に3日ぶり反発。目立った新規材料は出ていないが、投資資金が流入している。4月28日にアパレル商品などを手掛けるIM&HINI JAPAN(東京都渋谷区)と業務提携に関する合弁契約を締結すると発表。折半出資でWEBサイト運営などを行う合弁会社を設立する予定という。同日中に前日比で30%超も急伸した後は利益確定売りが出ていたが、本日は業務提携が改めて好感されている上、押し目買いで買い優勢となっているようだ。
<5759> 日本電解 1625 -30
大幅に反落。23年3月期の営業損益予想を従来の10.00億円の赤字から16.00億円の赤字(前期実績10.04億円の黒字)に下方修正している。車載用電池や回路基板分野での銅箔需要の回復の遅れが響いたため。また、電力単価上昇に対する価格反映の一部不調、米国新工場の検討過程で発生したコンサルタント報酬などが新たに費用として認識するべきと判断されたことも損失を拡大させる見込みとなった。
<2160> GNI 1031 +15
大幅高。持分法適用会社で米ナスダック市場に上場するCatalyst Biosciences, Inc.(CBIO社)が上場継続に関わる文書を米証券取引監視委員会(SEC)に提出したと発表している。CBIO社が予定する経営統合取引と株式併合の完了で、統合会社は新規上場要件を満たし、上場廃止を停止する根拠を提供できると考えているという。CBIO社は上場継続のための最低入札価格要件を満たしていないとの通知を上場審査部門から受けていた。
<3566> ユニネク 633 +45
年初来高値。4月の売上高が前年同月比17.2%増の6.97億円だったと発表している。前月は26.8%増の6.77億円だった。上旬にかけて気温が高い日が続いたことから、春夏物の作業服やポロシャツなどの販売が伸長した。また、2月から配布しているDMカタログの効果や人流の戻りの後押しもあり、飲食店向けのエプロンやシャツの販売増も売上拡大を牽引したとしている。
《ST》
提供:フィスコ