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3992 ニーズウェル

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時価総額 121億円
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ニーズウェル Research Memo(5):2023年9月期は売上高100億円、経常利益10億円を狙う(1)


■今後の業績見通し

1. 2023年9月期連結業績の見通し
ニーズウェル<3992>の2023年9月期の連結業績予想は、期初予想では、売上高が前期比2,269百万円増加の9,000百万円(同33.7%増)、営業利益は同110百万円増加の801百万円(同16.0%増)、経常利益が同120百万円増加の845百万円(同16.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は同67百万円増の567百万円(同13.6%増)の見込みであったが、2023年3月に発表した修正予想では、売上高が前期比2,328百万円増加の9,059百万円(同34.6%増)、営業利益は同313百万円増加の1,004百万円(同45.3%増)、経常利益は同294百万円増加の1,019百万円(同40.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は同179百万円増加の679百万円(同36.0%増)と大幅に上方修正した。中期経営計画の最終年度である2023年9月期においては、売上高100億円、経常利益10億円を掲げているため、2023年9月期の予想売上高90億円に対して、目標売上高100億円に満たない10億円における対策として資本業務提携・業務提携によるさらなる売上拡大とシナジー効果の期待できるM&A案件の探索を継続して行う予定である。

同社の4つのサービスライン(「業務系システム開発」「基盤構築」「コネクテッド構築」「ソリューション」)別に売上高を見ると、「業務系システム開発」においては、2023年9月期の売上高は前期比1,829百万円増加の6,818百万円、「基盤構築」においては、同57百万円減少の639百万円、「コネクテッド開発」においては、同58百万円増加の251百万円、「ソリューション」においては、同435百万円増加の1,288百万円、売上高合計では、同2,269百万円増加の9,000百万円を見込む。

2. 中期経営計画
2020年11月、同社は経営理念である「広く経済社会に貢献し続ける」を実現するため、中期ビジョン「NeedsWell Value(企業価値)の向上 」を掲げ、「2021年9月期-2023年9月期 中期経営計画」を策定し、中期基本方針「派遣型ビジネスからの脱却、そして真のシステムインテグレータへ」を掲げ、重点施策を推進する。

(1) 中期ビジョン
同社は、中期ビジョン「NeedsWell Value(企業価値)の向上」のため、機関投資家、個人投資家及びメディアに対応したCI、VIを行う「IR」、公募の売り出しや新株発行、M&Aを中心とした「資本政策」、売上高成長率20%、経常利益率10%、売上総利益率25%、販売費及び一般管理費率10%、2023年9月期の売上高及び流通株式時価総額100億円を目標とした「業績」、ESG、SDGs、コーポレートガバナンスを中心とした「サステナビリティ」の4つのバリューアップを目指す。

(2) 中期基本方針
同社は、中期基本方針「派遣型ビジネスからの脱却、そして真のシステムインテグレータへ」の中の業績目標として、2023年9月期の売上高100億円(CAGR23.1%)、経常利益10億円(CAGR24.8%)を掲げている。サービスライン別の売上構成比においては、2023年9月期までに主力である「業務系システム開発」の構成比を70.0%維持したまま着実に収益を確保し、「ソリューション」の構成比を成長ドライバーとして15.0%まで引き上げる計画である。

4つのサービスラインは、「業務系システム開発」「基盤構築」「コネクテッド開発」で着実に事業基盤を確立し、「ソリューション」で事業拡大・付加価値向上を加速させることと位置付けている。「業務系システム開発」では金融分野を拡大し、新たに物流分野を開拓する。「基盤構築」では「業務系システム開発」と連携し、「基盤構築」「業務系システム開発」両方の受注を目指す。「コネクテッド開発」では、自動車、医療分野に加え、IoT技術によって多種多様な機器をネットワークで接続して利用できるようにする「コネクテッド技術」を強化する。「ソリューション」では、スキャンするだけで請求書の登録ができる「Invoice PA」や「SAP Concur」を短期間で導入可能な「Speed EA」などの新しいソリューション商品のラインナップを充実させ、他のソリューション商品とAI、IoT技術を連携させた機能拡充により競争力を強化していく。

売上拡大の施策として、多様化するニーズや人手不足が深刻化する物流業界での高品質化・環境負荷低減化を目指す「物流ビジネス」、IoTやAIの活用によるスマートシティ化やコネクテッド技術強化を目指す「コネクテッドビジネス」、AIやRPAを活用した連携機能により独自に開発した製品の市場投入を目指す「ソリューションビジネス」、既存技術の規模拡大と新規技術の補強・参入を目指す「M&A」の4つを推進している。2020年9月期の売上高53億円に、既存事業である「物流ビジネス」でプラス12億円、「コネクテッドビジネス」でプラス3億円、「ソリューションビジネス」でプラス9億円、「M&A」等でプラス23億円とし、合計プラス47億円の売上拡大により2023年9月期の売上高100億円を目指す。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 中山博詞)

《YI》

 提供:フィスコ

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