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3992 ニーズウェル

東証P
299円
前日比
+5
+1.70%
PTS
298円
14:17 11/25
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
12.0 2.69 3.01 90.04
時価総額 122億円
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ニーズウェル Research Memo(4):売上高・営業利益・経常利益で過去最高を更新


■業績動向

1. 2023年9月期第1四半期の連結業績概要
ニーズウェル<3992>の2023年9月期第1四半期の連結業績は、売上高が前年同期比457百万円増加の2,020百万円(同29.3%増)、営業利益は同77百万円増加の248百万円(同45.6%増)、経常利益が同68百万円増加の249百万円(同37.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は同41百万円増の167百万円(同33.4%増)であった。

受注強化に向けた社員及びパートナーの技術者増強及びグループの連結により売上が拡大し、売上総利益は同80百万円増加の454百万円(同21.6%増)、販売費及び一般管理費は同2百万円増加の205百万円(同1.5%増)となった。サービスライン別の売上高を見ると、業務系システム開発の売上高は、前年同期比294百万円増加の1,490百万円(同24.6%増)、基盤構築は同45百万円増加の212百万円(同26.9%増)、コネクテッド開発は同23百万円増加の63百万円(同57.7%増)、ソリューションは、同94百万円増加の253百万円(同59.7%増)となった。「業務系システム開発」では、生命保険・損害保険向けの案件が伸長し、「基盤構築」では、社会インフラ向けのセキュリティ関連で一括請負の案件が増加した。「コネクテッド開発」は、医療向けの案件が安定しており、「ソリューション」では独自のソリューションやサービスの提供により、順調に拡大している。

売上総利益増加の要因は、売上高457百万円の増加が売上原価における労務費の増加85百万円、外注費の増加211百万円、その他の原価の増加79百万円を吸収したことによる。また販売費及び一般管理費において、のれんの償却の増加12百万円があったものの、その他の販売費及び一般管理費の減少9百万円とその他の費用の9百万円の増加が営業利益と経常利益増加の要因となった。

「業務系システム開発」は、同社の売上高構成比において75%前後を占め、売上高も順調に伸びており、同社の主力事業として安定基盤を築いている。同社が成長エンジンと位置付けている「ソリューション」は、売上高構成比において、2021年9月期の10.8%から2023年9月期には14.3%まで伸長する見込みであり、順調に成長している。

(1) 売上高成長率と1株当たりの当期純利益(EPS)
同社は、企業価値・株主利益の向上へつなげる取り組みの1つとして、売上高成長率、売上総利益率、経常利益率、EPSの向上に取り組んでおり、特に売上高成長率及びEPSは年々上昇傾向にある。売上高成長率においては、新型コロナウイルス感染症拡大(以下、コロナ禍)の影響から2020年9月期には前期比割れだったものの、2021年9月期以降は年々上昇傾向にあり、2023年9月期は期初予想では133.7%とし、EPSにおいても同様に、コロナ禍の影響で2020年9月期は前期比割れとなったものの2021年9月期以降は上昇傾向にあり、2023年9月期は57.59円としていた。さらに、2023年3月に発表した上方修正により、売上高成長率は134.6%、EPSは68.93円と過去最高を見込んでいる。

2. 財務状況
2022年12月期末の貸借対照表を見ると、流動資産は前期比119百万円減少の3,725百万円となり、要因としては、現金及び預金が313百万円減少したことなどによる。固定負債は同352百万円増加の1,116百万円で、要因としては、主にのれんが390百万円増加したことなどによる。流動負債は、同264百万円増加の1,302百万円で、固定負債は、57百万円となった。純資産は同89百万円減少の3,480百万円、負債純資産合計は、同233百万円増加の4,841百万円だった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 中山博詞)

《YI》

 提供:フィスコ

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