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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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東証P
2,069円
前日比
-26
-1.24%
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単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
7.8 0.89 3.91 67.54
時価総額 373億円
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【杉村富生の短期相場観測】 ─日本再興戦略の総仕上げの動きを評価!


「日本再興戦略の総仕上げの動きを評価!」

●759兆円対5780兆円の悲しい現実!

 GW(ゴールデンウイーク)である。しかし、海外は動いている。5月2日~3日はFOMC(米連邦公開市場委員会)、4日はECB(欧州中央銀行)理事会だ。FRB(米連邦準備制度理事会)は予定通り、0.25%(25ベーシスポイント)の利上げに進むだろう。

 ただ、インフレは収束に向かっている。3月の米CPI(消費者物価指数)の上昇率は前年同月比5.0%と低下が著しい。昨年6月は9.1%だった。金融システム不安はファースト・リパブリック・バンク<FRC>の預金流出、株価暴落(2月末比40分の1以下に)など燻っている。

 金融危機については各国中央銀行が「万全の対応を取る」と宣言している。こちらもそんなに心配する必要はないだろう。「危機は克服される」、これが歴史の教訓である。

 米国企業の決算は好調だ。アマゾン・ドット・コム<AMZN>、メタ・プラットフォームズ<META>、コムキャスト<CMCSA>が好決算を手掛かりに急伸、アルファベット<GOOG>が人気を集めている。GAFA+Mに代表される巨大IT企業の時価総額は1015兆円に達する。

 東京市場(3807社)の時価総額759兆円を米国企業5社が3割も上回っている。情けないというか、悲しい話じゃないか。もっとも、NY市場の時価総額は5780兆円だ。1989年末は東京市場の時価総額がNY市場の時価総額の1.5倍だった、なんて“事実”をいまでは誰も信用しないだろうが……。

●日本市場の“逆襲”が始まる!その背景は?

 これが「失われた30年」の現実だ。しかし、これまた懸念は無用である。筆者は日本市場の“逆襲”が始まる、と主張している。講演会では「日経平均株価の年末値は3万2700円、2024~2025年には3万8915円に挑戦する」と叫んでいる。最初は「エッ?」とけげんな顔(失笑)をされるが、終了後は「夢と希望が持てた」と喜ばれる。

 日本市場を強気と見る背景には、外部環境の好転がある。すなわち、中国景気の回復、インバウンドの復活、自動車業界の増産、製造業の国内回帰、新工場の建設ラッシュ、政治の安定などだ。さらに、東証改革第2幕(日本再興戦略の総仕上げ)の開演がある。

 PBR1倍割れのトヨタ自動車 <7203> [東証P]、パナソニック ホールディングス <6752> [東証P]、三菱商事 <8058> [東証P]、日本製鉄 <5401> [東証P]、三菱ケミカルグループ <4188> [東証P]、東京ガス <9531> [東証P]、三井不動産 <8801> [東証P]などは「PBR1倍奪回作戦」を推進すると思う。

 小物では引き続いて、マイクロソフト<MSFT>の上級パートナーのFIXER <5129> [東証G]、業容一変の夢が膨らむnms ホールディングス <2162> [東証S]、パート・アルバイトの求人紹介サイト運営のツナググループ・ホールディングス <6551> [東証S]などに注目できる。

 このほか、九州が地盤のワールドホールディングス <2429> [東証P]、ヤマエグループホールディングス <7130> [東証P]、大型受注が相次ぐ見通しのインスペック <6656> [東証S]、センサー需要が盛り上がる日本セラミック <6929> [東証P]、好業績のプライム・ストラテジー <5250> [東証S]はジリ高となろう。

2023年4月28 日 記

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