貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
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6645 オムロン

東証P
5,005円
前日比
-6
-0.12%
PTS
4,999.9円
11:07 11/25
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
89.6 1.29 2.08 3.64
時価総額 1323億円
比較される銘柄
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マスク着用の逆風跳ね返す、「顔認証」サービス花盛りで潤う銘柄群総ざらい <株探トップ特集>


―入退室管理や料金支払いなど活用進む、手ぶらの利便性高く利用シーンが続々拡大―

 スマートフォンのロック解除だけでなく、オフィスの入退室管理やイベントの入場確認、飛行機の搭乗手続きなど、さまざまな場面で利用されている「顔認証」。コロナ禍でマスク着用が当たり前となるなかも顔認証サービスは着実に広がりをみせ、最近では買い物の支払いや鉄道改札でも活用され話題を呼んだ。株式市場でも顔認証への関心が高まりつつあり、今後話題の盛り上がりとともに物色機運が強まることも想定される。顔認証関連に位置づけられる銘柄群をピックアップした。

●顔認証で買い物可能に、改札機は“ウォークスルー”で

 Zホールディングス <4689> [東証P]傘下のヤフーは17日、食料品や日用品の即配サービス「Yahoo!マート by ASKUL」の来店型店舗で、顔認証支払いに対応したセルフレジの実証実験を始めた。客が専用サイトで事前に顔画像を登録しておけば、店内でスマホや財布を出すことなく手ぶらで買い物ができるという。会社側では実証結果を新たなサービス開発に生かし、今後さまざまな店舗や施設で顔認証支払いが利用できるよう取り組んでいくとしている。

 今年に入って顔認証を巡る話題が続々と登場しており、大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)は大阪・関西万博に向けて2024年度末までに「ウォークスルー型顔認証改札機」を全駅に導入すると2月に発表。改札機のシステムをパナソニック ホールディングス <6752> [東証P]子会社のパナソニックコネクト、改札機の製造を高見沢サイバネティックス <6424> [東証S]が手掛けており、発表を受けて高見サイが株価を急動意させ投資家の視線を集めた経緯がある。同じく大阪では、3月に開業した大阪駅の「うめきたエリア」でJR西日本 <9021> [東証P]が顔認証改札機の実証実験を行っている。

 既に実用化されているケースでは空港が挙げられる。出入国手続きを自動で行える「顔認証ゲート」の設置が17年から各空港で進んでいるほか、羽田空港と成田空港では顔認証を活用した搭乗手続き「Face Express(フェイスエクスプレス)」の運用が21年からスタートしている。

●「パナソニックコネクト」筆頭にNEC、大日印など大手企業群

 主な顔認証関連株として、まずは顔認証システムを展開するパナソニックコネクトを傘下に持つパナHDが筆頭に挙げられる。パナソニックコネクトは前述の顔認証改札機や出入国手続き用ゲートのほか、東京ドームの顔認証入場・決済サービスなどを提供。20年に「顔認証クラウドサービスパートナープログラム」を開始しており、パートナー企業と連携して顔認証サービスの開発を進めている。

 NEC <6701> [東証P]も顔認証技術を強みに各種サービスを展開しており、前述の「Face Express」などを手掛ける。大日本印刷 <7912> [東証P]はJR西日本が行う顔認証改札機の実証実験に顔情報登録アプリを提供している。このほか、画像センシング技術「OKAO Vision(おかおビジョン)」を有するオムロン <6645> [東証P]、マイナ保険証に対応した顔認証付きカードリーダー「Hi-CARA(ハイカラ)」を販売するキヤノンマーケティングジャパン <8060> [東証P]、顔認証システムを手掛けるグローリー <6457> [東証P]を押さえておきたい。

●ダイワ通信・トリプルアイに注目、関連中小型株さまざま

 ダイワ通信 <7116> [東証S]は防犯・監視カメラを販売する昨年12月上場の直近IPO銘柄。人工知能(AI)を活用した顔認証システムも手掛けており、コロナ禍での温度検知やアルコールチェック、無人店舗システム向けなど幅広く展開している。AI顔認証を用いた送迎用バス置き去り防止支援装置を手掛けていることが話題となっており、ここ同社株への物色人気が高まりをみせている。

 トリプルアイズ <5026> [東証G]は昨年5月上場のITベンチャー。法人向けシステム開発と、独自AIエンジンを使った顔認証をはじめとする各種サービス提供の2本柱で事業を展開する。顔認証サービスでは、来店客の顔画像をデータ化する店舗マーケティング支援や決済サービス、勤怠管理、ドアロックシステム向けなど、多彩なラインアップをそろえている。

 AI顔認証を用いた入退室管理システムを提供するセーフィー <4375> [東証G]やセキュア <4264> [東証G]、「GMO顔認証eKYC」を手掛けるGMOグローバルサイン・ホールディングス <3788> [東証P]にも注目。このほか、顔認証システム「FreeiD(フリード)」を展開する子会社DXYZ(ディクシーズ)を傘下に持つプロパティエージェント <3464> [東証P]、顔認証検温端末「WelcomID」のHOUSEI <5035> [東証G]、AI顔認証検温ソリューションのザインエレクトロニクス <6769> [東証S]などをマークしたい。

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