新興市場銘柄ダイジェスト:アクアライン、Welbyがストップ高
<6173> アクアライン 571 +80
ストップ高。医療法人社団翔友会(東京都港区)理事長の綿引一氏がアクアライン株15.09%(前回8.80%)を保有していることが5%ルールに基づく変更報告書で明らかになっている。報告義務発生日は14日で、保有目的は純投資。綿引氏は2月28日に23万2000株、4月14日に16万5900株を市場外で取得していた。大株主の買い増しが刺激となり、投資資金が流入しているようだ。
<9348> ispace 2011 +207
大幅に3日ぶり反発。民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」ミッション1のランダー(月着陸船)の月面着陸予定日時を26日午前1時40分(日本時間)に控え、成功への期待が高まっている。成功すれば、民間による初めての月面着陸となる。一部メディアが「着陸船には月面での使用を想定したタカラトミー<7867>などが開発する小型ロボットや日本特殊陶業<5334の蓄電池などを搭載している」と報じ、月探査ビジネスへの思惑から買われているようだ。
<4438> Welby 620 +100
ストップ高。PHR(個人健康記録)を通じて患者中心のがん診療実現と治療アウトカムの向上を目的とした「オンコロジーPHRコンソーシアム」を設立し、国立がん研究センターなどのがん診療連携拠点病院と共同プロジェクトを開始すると発表している。PHRに集積される臨床データをレジストリ化して治験や臨床研究での利用を推進することで、患者個別の状態に合わせた最適な治療が提供できる環境の構築を目指す。
<6092> エンバイオHD 746 +15
大幅に反発。シーアールイー<3458>との資本業務提携を強化すると発表している。エンバイオ・ホールディングスは太陽光発電所の開発を加速し、パネル出力合計の短期的目標を100MW(現在46.2MW)とする。シーアールイーはロジスクエアの屋根を排他的に提供する。また、シーアールイーにエンバイオ・ホールディングス株150万株(増資後の所有議決権割合34.17%)を割り当てる。調達資金の約10.5億円は発電所の建設資金に充てる。
<7351> グッドパッチ 856 +150
ストップ高。サイバーエージェント<4751>と資本業務提携契約を締結すると発表している。サイバーエージェントが獲得したDX支援案件に対し、グッドパッチがUI/UXデザイン支援を提供する。また、サイバーエージェントの営業力を活用し、共同提案を実施する。グッドパッチはサイバーエージェントに新株71万7300株を割り当てる。募集後の持株比率は7.88%となる。調達資金の約4.9億円はデザイナーの採用費や人件費などに充てる。
<6568> 神戸天然物化学 1582 +87
大幅に反発。23年3月期の営業利益予想を従来の18.70億円から21.63億円(前期実績10.94億円)に上方修正している。好調な受注・販売を背景に人員・設備の高稼働が維持できたことから2月10日に業績の上方修正と配当の増額修正を開示していたが、織り込んでいた期ずれリスクが顕在化しなかったことから改めて見直した。相次ぐ業績の上振れ見通しが好感され、買いが集まっているようだ。
《ST》
提供:フィスコ