<注目銘柄>=バローHD、第3四半期決算で業績改善を確認
バローホールディングス<9956>は、第3四半期累計(22年4~12月)連結決算で足もとの業績改善基調を確認。にもかかわらず株価はPBR0.6倍台に据え置かれており、見直し余地は大きい。
同社は、中部地方を地盤とする食品スーパー「バロー」を中核に、ホームセンター、ドラッグストア、スポーツクラブなどを展開している。2月10日に発表した第3四半期累計決算は営業利益が164億700万円(前年同期比11.2%減)だった。売上高は5745億5200万円(同3.8%増)だったものの、水道光熱費及び店舗の新設に伴う賃借料などの増加が響いた。
もっとも、10~12月期では営業利益は同13.8%増の68億4000万円と2ケタ増益となっている。中核のバローで既存店売上高が同3.7%増(累計0.2%減)と改善したことが牽引。ドラッグストアが引き続き好調だったほか、流通関連も順調に推移し増益に貢献した。1~2月は巣ごもり消費に起因して前年のハードルが高かった影響でバローやドラッグストアの既存店売上高は減速傾向にあるが、下期ベースでは増益を確保しそうだ。
23年3月期通期では、営業利益227億円(前期比7.0%増)を見込む。上期が計画未達だったことを考慮すると未達の可能性もあることには注意が必要だが、販管費増加の一段落やスポーツクラブの改善などが期待できる24年3月期は2ケタ増益の可能性が高い。(仁)
出所:MINKABU PRESS
同社は、中部地方を地盤とする食品スーパー「バロー」を中核に、ホームセンター、ドラッグストア、スポーツクラブなどを展開している。2月10日に発表した第3四半期累計決算は営業利益が164億700万円(前年同期比11.2%減)だった。売上高は5745億5200万円(同3.8%増)だったものの、水道光熱費及び店舗の新設に伴う賃借料などの増加が響いた。
もっとも、10~12月期では営業利益は同13.8%増の68億4000万円と2ケタ増益となっている。中核のバローで既存店売上高が同3.7%増(累計0.2%減)と改善したことが牽引。ドラッグストアが引き続き好調だったほか、流通関連も順調に推移し増益に貢献した。1~2月は巣ごもり消費に起因して前年のハードルが高かった影響でバローやドラッグストアの既存店売上高は減速傾向にあるが、下期ベースでは増益を確保しそうだ。
23年3月期通期では、営業利益227億円(前期比7.0%増)を見込む。上期が計画未達だったことを考慮すると未達の可能性もあることには注意が必要だが、販管費増加の一段落やスポーツクラブの改善などが期待できる24年3月期は2ケタ増益の可能性が高い。(仁)
出所:MINKABU PRESS