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6533 オーケストラ

東証P
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時価総額 87.1億円
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オーケストラ Research Memo(1):マーケティングDX領域のリーディングカンパニーを目指す


■要約

Orchestra Holdings<6533>は企業ビジョンに「創造の連鎖」を掲げ、企業のデジタルマーケティング(Digital Marketing)やデジタルトランスフォーメーション(Digital Transformation、以下DX)を支援するテクノロジー企業である。M&Aを積極的に活用し、システム開発・IT人材サービスやクラウドインテグレーション(Cloud Integration)を中心とするデジタルトランスフォーメーション事業と、デジタル広告運用を中心とするデジタルマーケティング事業を主力に、その他として「チャットで話せる占いアプリ ウラーラ」(以下、「ウラーラ」)、タレントマネジメントシステム「スキルナビ」、ITエンジニア・クリエイター転職エージェンシー「R-stone」、IT人材求人情報サイト「TechReach」などの新規事業を展開している。

1. 2022年12月期の業績概要
2022年12月期の連結業績※は、売上高が10,377百万円、営業利益が前期比7.0%増の1,350百万円、EBITDAが同5.4%増の1,597百万円、経常利益が同8.8%増の1,400百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同12.7%増の853百万円となった。また、「収益認識に関する会計基準」等適用前のグロス表示での売上高は同27.5%増の21,220百万円と過去最高値であった。デジタルトランスフォーメーション事業のうちクラウドインテグレーション事業で構造改革を実施し減益となったほか、新規事業のHR SaaS「スキルナビ」への投資を継続したことによりその他(新規事業)で損失幅が拡大したものの、デジタルマーケティング事業が第4四半期に最高益を更新するなど好調に推移し、全体をけん引した。

※2022年12月期より「収益認識に関する会計基準」等を適用しており、デジタルマーケティング事業の一部の売上高をグロスからネットに変更している。なお、当該変更による利益への影響はない。


2. 2023年12月期の業績見通し
2023年12月期の連結業績は、売上高が前期比20.4%増の12,500百万円、営業利益が同20.7%増の1,630百万円、経常利益が同17.1%増の1,640百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同17.1%増の1,000百万円を見込んでいる。また、グロス表示での売上高は同24.9%増の26,500百万円を予想している。デジタルトランスフォーメーション事業及びデジタルマーケティング事業の市場環境は引き続き良好な見通しであることに加え、構造改革によるデジタルトランスフォーメーション事業の収益力改善を見込んでいる。新規事業については投資を継続し、収益フェーズへの早期移行を目指している。

3. 成長戦略
同社は成長戦略として、M&Aの積極的な活用により既存事業の拡大スピードを加速させると同時に、成長性・収益性の高い新規事業領域へ投資することで、「創造の連鎖」の拡大を推進するとしている。M&Aによって成長基盤を構築し、デジタルトランスフォーメーション事業とデジタルマーケティング事業で技術融合やシナジー創出を推進することで、マーケティングDX領域のリーディングカンパニーとなることを目指している。トピックとしては、新規事業領域のうちIT人材事業で、メディア開発・集客からフリーランス派遣・人材紹介・自社採用によるDX支援強化までグループ内で一気通貫のエコシステムを構築する方針を掲げている。

■Key Points
・企業のデジタルマーケティングやDXを支援するテクノロジー企業
・2022年12月期の売上高(グロス)及び売上総利益は過去最高を更新
・市場環境は引き続き良好。構造改革による収益力の改善により、2023年12月期は増収増益の見通し
・M&Aによる既存事業拡大と新規事業領域への投資により、「創造の連鎖」の拡大を目指す

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)

《YI》

 提供:フィスコ

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