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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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6490 PILLAR

東証P
4,480円
前日比
-30
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-円
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単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
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時価総額 1,122億円
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【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─春風に闘志みなぎらせて、新年度相場に臨む!


「春風に闘志みなぎらせて、新年度相場に臨む!」

●欧米中銀の異例の対応で金融システム不安は鎮火へ

 4月相場が始まる。

 私は毎年この時期になると、

  春風や
   闘志いだきて
    丘に立つ

 この高浜虚子の句を必ず思い出す。そして、「闘志」も湧く。このコラムをお読みいただいている皆さんも、株で勝ちたいなら、是非この名句を口ずさんでみるとよい。絶対とまでは言わないが、投資への向き合い方が変化し、市場に対する見方や銘柄の選択法などにこれまでとは異なる視点が加わり、先行きの成果にも違いが出てくる可能性がある。

 株式投資は、投資家のメンタルの変化による影響を受けやすいからだ。

 3月の金融危機懸念でほとんどの銘柄が急落してしまった状況で、下げに耐え切れず持ち株を手放した投資家の多くが今頃は後悔しているはずだ。もちろん、手放して正解だったという人もいようが、現在のように多くの銘柄が浮上に転じているのを見ると、あそこで売るべきではなかった、メンタルが弱かったといって悔やんでいるのではないか。

 もちろん、これから始まる4月相場が、必ず上昇するという保証はない。日経平均株価が3月の最安値2万6632円を割り込む可能性も否定はできない。しかし、そのリスクは低いだろう。3月相場の下落要因となった金融システム不安を、欧米中央銀行が異例の速攻対応で「鎮火」させたことが大きい。

 もちろん、空気が乾いている場合、思いがけないところでまた小火が発生したり、それが大きくなったりすることもあるだろう。

 新たなところでは年金問題で揺れているフランスのほか、イギリスやイタリアなどで金融機関が破綻する恐れがないこともない。クレディ・スイス・グループ<CS>が発行し評価ゼロとなった「AT1債」を、欧州の銀行の多くも独自に発行しているからだ。それらは評価ゼロとはなっていないが、投資家が一斉に売りに走ると銀行はお手上げになる。

 ただ、これは最悪を想定した場合のことだ。いまは前述したように、各国政府と中央銀行が適切に対応しているため、危機乗り切りに成功する確率は高いと見てよい。

●米巨大テックに連動する国内銘柄に注目

 では、このような状況で投資家の資金はどこへ流れるのか。私は米国市場ならアップル<AAPL>、マイクロソフト<MSFT>といった巨大テック企業になると見ている。昨年、これらテック大手は金利上昇により下げ続けた。しかし、今年はまだ金利の上昇は続いているものの、早ければ年後半に利上げは停止、年末には引き下げというシナリオもないではない。

 こうなると頼るべきは、米国株ならやはりテック大手やアプライド・マテリアルズ<AMAT>、エヌビディア<NVDA>、インテル<INTC>などになるが、もちろん国内半導体関連株もそれらに連動するため、大いに期待が持てる。

 具体的には、まずは半導体製造に不可欠な超純水製造装置に強いオルガノ <6368> [東証P]、 半導体製造装置向け真空シールで世界首位のフェローテックホールディングス <6890> [東証S]、高機能皮膜形成の溶射加工で最大手のトーカロ <3433> [東証P]など。半導体製造装置向けの継ぎ手に強い日本ピラー工業 <6490> [東証P]も株価は高値圏ながら、押し目はあるのでそれを見逃さないようにしたい。

 さらにもう1銘柄、SCREENホールディングス <7735> [東証P]を。株価は高水準ながらウエハー洗浄装置で世界首位の実力と実績はやはり魅力的だ。

 最後に半導体から離れた銘柄を挙げたい。大阪チタニウムテクノロジーズ <5726> [東証P]だ。製品値上げが顧客に受け入れられたことで、今期の収益好転はほぼ確定的となっているが、株価は安値圏で推移している。そろそろ見直し買いが入ると見てよい。

2023年3月31日 記


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