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9227 マイクロ波化学

東証G
723円
前日比
+2
+0.28%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
308 16.69 1.90
時価総額 114億円
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<動意株・30日>(大引け)=サムコ、マイクロ波、ワイエイシイなど

 サムコ<6387>=大陽線形成で上場来高値更新。化合物半導体向けに強みを持つ半導体製造装置メーカーで、CVD(薄膜形成)装置分野でニッチトップ企業としての将来性が評価されている。そのなか、炭化ケイ素(SiC)や窒化ガリウム(GaN)を材料とした次世代パワー半導体のゲート酸化膜形成用として、同社が開発した新型ALD装置「AD-800LP」の需要開拓に期待が大きい。23年7月期業績も大幅増収増益基調が続き、営業利益は前期比18%増の16億2000万円を見込んでいるが、市場では第2四半期までの進捗率を考慮して一段の上振れの可能性が意識されている。

 マイクロ波化学<9227>=急動意。午前11時に量子科学技術研究開発機構とともに、マイクロ波加熱を用いた省エネ精製技術によりベリリウム鉱石の溶解に成功したと発表した。核融合発電の実現を加速させる技術としており、材料視されたようだ。従来は2段階の加熱処理が必要だったが、これを1段階とし、精製プロセスの大幅な簡素化が図れることを実証した。同一の溶解設備で異なる鉱石の溶解処理が可能になり、核融合発電に不可欠なベリリウムなど、鉱物資源の安定確保などにつながるとしている。

 ワイエイシイホールディングス<6298>=5日ぶり反発。半導体製造装置や液晶製造装置などメカトロニクス分野を主戦場とするが、特にパワー半導体分野での活躍に焦点が当たっている。同分野ではレーザー技術に強いワイエイシイビームなど有力子会社を抱え、同社の成長を支えている。営業利益は22年3月期に前の期比倍増となる高変化を示したが、23年3月期も前期比53%増の24億円を見込むなど高成長が続く。時価予想PER15倍台は成長力を考慮すると割安感が強い。

 シルバーエッグ・テクノロジー<3961>=急騰劇続く。前日まで2営業日連続でストップ高に買われる人気となっていたが、きょうも目先筋の売り圧力を吸収し、一時26%高の1377円まで駆け上がる鮮烈な上げ足をみせている。株価は昨年来700~800円のゾーンで長期にわたるもみ合いを続けており、売り物がこなれていたこともあり一気に上放れる形となっている。同社はWebマーケティング支援ビジネスを展開しており、人工知能(AI)を活用してサイト上で利用者の興味を誘う商品を表示する。市場関係者は「今のところ目立った買い材料は見当たらないが、米国ではAI関連株が短期で数倍化するようなケースがみられ、東京市場でもAI関連で時価総額の小さい銘柄に投機資金が集結する傾向が強い。同社の場合は時価総額が50億円未満と小さく、株式需給面でも仕掛けやすい条件が揃っていたのではないか」(中堅証券ストラテジスト)としている。

 中村超硬<6166>=大幅続伸。超硬合金加工を手掛け、足もとの業績は低迷しているもののダイヤモンドワイヤ製造装置に注力し挽回を図っている。そうしたなか、29日取引終了後に貿易商社の興和(名古屋市中区)とインドにおけるダイヤモンドワイヤ製造装置の販売代理店契約を締結したことを発表、これを材料視する形で買いが入った。株価は今月に入り急動意をみせており、上下にボラティリティの高い値動きとなっているが、足もとでは調整一巡感から投資資金が再攻勢に転じている。

 メドレックス<4586>=ストップ高。29日の取引終了後、デ・ウエスタン・セラピテクス研究所<4576>と米国で共同開発している帯状疱疹後の神経疼痛治療薬「MRX-5LBT」について、米食品医薬品局(FDA)に新薬承認申請書を再提出したと発表した。これを手掛かり視した買いが集まったようだ。審査期間は約6カ月の予定。日程についてはFDAからの詳細の連絡があり次第、あらためて公表するとした。同社はあわせて、米国で開発中の「MRX-4TZT」について、インドの製薬会社Ciplaの子会社からすべての権利を取り戻すことに合意したとも開示している。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:MINKABU PRESS

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