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ダウ平均は反落 このあとのFOMC待ち=米国株前半

NY株式22日(NY時間12:59)
ダウ平均   32462.70(-97.90 -0.30%)
ナスダック   11855.78(-4.33 -0.04%)
CME日経平均先物 27330(大証終比:+100 +0.37%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は反落。金融システムへの不安が後退しており、市場はこのあと結果が発表されるFOMCに関心を振り向けている。今回の金融システムの混乱を踏まえ、FRBがどのような判断をするのか注目される。市場は0.25%の利上げ実施の見方は変えていない。確率的には85%以上で見ており、ほぼ確実視しているようだ。

 FRBのインフレへの対峙姿勢に変化はないと思われるが、今回の金融システムの混乱で、実体経済へのリスクも高まっており、利上げサイクルの一時停止の可能性を含めて、これまでよりも慎重姿勢を示唆する可能性はありそだ。

 市場では、ターミナルレート(最終到達点)の予想を下方修正する動きが出ており、短期金融市場では今回を含めて0.25%ポイントの利上げをあと2回実施して今回の利上げサイクルを一旦停止との見方を織り込んでいる。

 今回はFOMCメンバーの金利見通し(ドット・プロット)も公表されるが、あと2回の利上げであれば、今年末の金利見通しの中央値は12月FOMCと同様に5.125%(5.00-5.25%を示唆)となる。

 ただ一部からは、FRBはECBと同様に金融問題とインフレとの闘いを明確に区別するため、ドットプロットを上方修正するリスクを市場は過小評価しているとの声も聞かれる。ドットプロットが上方修正されれば、逆に金融市場への現在の警戒感が薄れ、FRBが依然としてインフレとの闘いに注力していることを示すことになるという。

 ドットプロットの中央値は12月の5.125%から5.375%(5.25-5.50%を示唆)へと上方修正させる可能性があると指摘している。

 ゲーム販売のゲームストップ<GME>が時間外で大幅高。前日引け後に11-1月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益が予想外の黒字となった。ハードウェアおよびアクセサリーの販売が好調だった。同社はミーム株の中心銘柄でもあり、市場では過度な反応を示している模様。

 ナイキ<NKE>が時間外で軟調。前日引け後に決算を発表しており、中国での販売は冴えなかったものの、北米や欧州での販売が好調だった。過剰在庫の解消も前進した。しかし、収益性への懸念が指摘され嫌気されている。

ナイキ<NKE> 122.72(-2.90 -2.30%)
ゲームストップ<GME> 24.61(+6.96 +39.43%)

アップル<AAPL> 159.78(+0.50 +0.31%)
マイクロソフト<MSFT> 276.88(+3.10 +1.13%)
アマゾン<AMZN> 100.04(-0.57 -0.57%)
アルファベットC<GOOG> 106.29(+0.45 +0.43%)
テスラ<TSLA> 196.22(-1.36 -0.69%)
メタ・プラットフォームズ<META> 203.65(+1.49 +0.74%)
AMD<AMD> 98.80(+2.87 +2.99%)
エヌビディア<NVDA> 269.35(+7.36 +2.81%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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