システムサポート Research Memo(5):2023年6月期2Q累計業績は会社計画を上回る2ケタ増収増益を達成
■業績動向
1. 2023年6月期第2四半期累計業績の概要
システムサポート<4396>の2023年6月期第2四半期累計の連結業績は、売上高で前年同期比18.2%増の9,211百万円、営業利益で同26.4%増の743百万円、経常利益で同27.8%増の757百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益で同29.4%増の508百万円といずれも期初会社計画を上回り、第2四半期累計として過去最高業績を連続更新した。
ウクライナ危機に端を発した物価の上昇や円安進行により、国内景気の先行き不透明感が強まっているものの、企業のDXに対する取り組みは依然旺盛で情報システムのクラウド移行に対する需要は引き続き好調に推移した。こうした市場環境下で、同社の売上高もクラウドインテグレーション事業をけん引役に、5つの事業セグメントすべてで増収となるなど全般的に順調に推移した。
利益面では、販売構成比の変化(収益性の高いクラウドインテグレーション事業の売上構成比が上昇)や増収効果によって売上原価率が前年同期の73.7%から72.9%に低下し、売上総利益が前年同期比22.0%増の2,499百万円となった。人件費や採用費、研修費等の人材関連費用並びに営業経費の増加によって販管費が同20.2%増となったが売上総利益の増加で吸収し、営業利益率も前年同期の7.5%から8.1%に上昇し、第2四半期累計として過去最高水準を更新した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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提供:フィスコ