Jトラスト Research Memo(9):2023年12月期は増配を予定し、株主優待も復活
■株主還元策
Jトラスト<8508>では、株主への適正な利益還元及び安定的な配当の維持を配当政策の基本としている。2021年12月期は、黒字転換したことで1株当たり期末配当1.0円への復配を実施した。2022年12月期は営業黒字を継続し、成長フェーズに転換したことを踏まえて1株当たり期末配当10.0円への大幅増配を行った。2023年12月期は、株主還元の充実を図るため配当性向を向上させ、通期14.0円(中間1.0円、期末13.0円)とする予定である。また、株主優待制度を復活した。100株以上保有の株主を対象に、男性脱毛業界最大手のメンズクリアをはじめとした提携加盟店のエステ脱毛、ジム、ゴルフレッスン、クリニックの優待券18万円分を贈呈する予定だ。また、500株以上保有の株主には、この18万円の優待券に加えて、オリーブスパのトリートメントチケット(22,000円相当)を贈呈する予定だ。2023年2月13日の終値で算出すると、配当と優待利回りで最高300%超となる魅力的な株主還元である。3か年計画に基づき業績の改善・拡大を目指す一方で、株主還元の充実にも注力しており、株主重視の経営姿勢は評価できよう。
なお、2022年4月からの東証再編に伴い、同社はスタンダード市場を選択した。ただ、GLとの裁判に勝訴することで同社に対するレピュテーションリスクが解消されており、成長戦略の着実な実行に伴い、計画どおりに業績が飛躍的に改善すれば、プライム市場への昇格も視野に入ると弊社では期待している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)
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提供:フィスコ