信用
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5759 日本電解

東証G
551円
前日比
-18
-3.16%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
2.19 3.81
時価総額 55.6億円
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明日の株式相場に向けて=「EV」&「eスポーツ」に投資マネー

 きょう(7日)の東京株式市場は、日経平均株価が前営業日比71円高の2万8309円と3日続伸。しぶとく買いが続いている。きょうは前日の欧米株が高安まちまちだったこともあり、大きく下落しないまでも上昇一服だろうとみる市場関係者が多かった。だが、週末のメジャーSQを意識してのものなのか、先物主導のインデックス買いで全体が押し上げられた。TOPIXに至っては上げ幅こそ小さかったが、一足先に昨年来高値更新である。

 市場では「今週に入ってから店内では一気に空売りポジションを高める個人が増えている。日経平均2万8000円台はイレギュラーと判断する投資家が多いことを示すが、雰囲気的には踏み上げ相場が助長される可能性も出てきた」(ネット証券マーケットアナリスト)という声が聞かれる。インフレ警戒感は漂うものの、次期日銀総裁となる植田氏もそう簡単には緩和路線の軌道修正は図れないという見方が広がっている。

 そうしたなか、個別では中小型株のテーマ物色の波が広がっている。休養十分でパンチ力のある投資テーマとしてはやはり電気自動車(EV)が有力候補だ。関連銘柄の裾野も広い。日本自動車輸入組合(JAIA)が前日発表した2月のEV輸入車販売台数が前年同月比で2.9倍化したという報道に加え、直近では東京都がEV充電器 の増設に本腰を入れ、都内マンションに設置するEV充電器を30年度に21年度末比150倍にあたる6万基に増やす計画を掲げていることが報じられている。また、昨年6月に発売した日産自動車<7201>の軽EV「サクラ」はマーケットでも話題となったが、売れ行きは下馬評通りの快走をみせ既に4万台近い受注を獲得しているもよう。更にハイブリッド車に重心を置いていたトヨタ自動車<7203>も新社長の下でEV戦略に新たなる積極路線を打ち出した。徐々に日本でもEV時代の黎明が意識される時期に来ている。

 きょうはEV充電器関連の本命格に位置付けられる東光高岳<6617>が人気加速したほか、ENECHANGE<4169>、モリテック スチール<5986>、ニチコン<6996>、ダイヘン<6622>などにも資金が流入した。このほか、EV車載電池用銅箔を手掛ける日本電解<5759>は目先筋の利食いに押されたが、EV向けフェライト性磁性体を手掛けるトミタ電機<6898>などが値を飛ばした。そうしたなか、同関連の低PBR銘柄としてマークされるのはユニバンス<7254>だ。モーターやインバーター、車軸などをコンパクトに統合した電動車向け駆動装置「eアクスル」の開発で耳目を集めている。株価は急動意しているものの依然として400円近辺で値ごろ感がある。

 EV関連以外のテーマではeスポーツ 関連株に投資資金の矛先が向いている。現状はそれほど目立たないものの、静かな青い炎が燎原に広がっているイメージで、その典型がコナミグループ<9766>だ。同社の株価はきょうで6連騰となり、今年に入ってからのボックス上限である6500円どころをブレークできるかが注目される。国際オリンピック委員会(IOC)主催の「オリンピックeスポーツシリーズ」と題した大会が新設され、予選を経て6月22~25日にシンガポールで決勝を行うことが発表されており、その競技タイトルの一つとして同社の『WBSC eBASEBALLパワフルプロ野球』が採用された。

 eスポーツ関連では、このコナミの他にバンダイナムコホールディングス<7832>やサイバーエージェント<4751>などが大手企業として挙げられるが、中小型株ではカヤック<3904>も早くから注力姿勢を明示している。eスポーツ大会の運営を手掛けるウェルプレイド・ライゼスト<9565>は同社の子会社である。また、株価300円台と低位で、にわかに底値圏から浮上気配にあるeスポーツ関連として目が離せないのがGameWith<6552>。現在は先行投資段階で収益面では負担となっているが、「オリンピックeスポーツシリーズ」で関連株への現実買い局面が早晩訪れるとすれば、その過程で同社への見直し買いも加速する可能性がある。

 あすのスケジュールでは、1月の国際収支、2月の貸出・預金動向、1月の景気動向指数(速報値)、2月の景気ウオッチャー調査など。海外ではポーランド中銀、カナダ中銀が政策金利を発表するほか、2月のADP全米雇用リポート、1月の米貿易収支、米地区連銀経済報告(ベージュブック)などにマーケットの注目度が高い。また、パウエルFRB議長が米下院で議会証言を行う。米10年物国債の入札も予定される。(銀)

出所:MINKABU PRESS

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