ボードルア Research Memo(6):2023年2月期は売上高・営業利益ともに順調に推移(1)
■今後の見通し
1. 2023年2月期通期の連結業績予想
ボードルア<4413>の2023年2月期の連結業績予想は、売上高が5,100百万円(前期比30.0%増)、営業利益は875百万円(同28.8%)、税金等調整前当期純利益は935百万円(同26.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は684百万円(同26.0%増)を見込んでいる。なお、前期比は参考数値として弊社が算出したものである。2023年2月期は前期同様に下期偏重の傾向が見られる。通期予想の営業利益に対する2023年2月期第3四半期時点での進捗率は73.1%で、前年同期の68.8%よりも好調な進捗であることから、第4四半期の業績が前年同期並みの割合であっても、通期業績の予想値は十分達成できると見られる。
売上高は2017年2月期の1,626百万円から2022年2月期の3,922百万円まで連続して増収となり、同期間のCAGR(年平均成長率)は20.1%となった。営業利益も、2017年2月期の131百万円から2022年2月期の679百万円まで連続して成長し、CAGRは39.9%と高い水準となった。2023年2月期においては、売上高は第3四半期時点で3,756百万円と前期の通期業績に迫る好調な進捗で、2023年2月期の売上高は前期より大幅な増収を予想している。営業利益も第3四半期時点で前期の通期業績に迫る639百万円に上っており、2023年2月期通期の営業利益も大幅な増益の見込みである。年々増加する営業利益率と高い水準にあるCAGRは、ITインフラストラクチャ分野が高度な知識を必要とするため他社が参入しにくく、同社が先端技術分野に対応できることからエンタープライズ顧客からの受注につながっていることに起因している。今後も新規エンタープライズ顧客の獲得及び既存エンタープライズ顧客における他部署への横展開等が増加すれば、さらに継続して高い水準を保つものと見ている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 中山博詞)
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提供:フィスコ