プログリット Research Memo(2):高品質な英語教育サービスの提供。会社設立7年目で東京証券取引所に上場
■会社概要
1. 会社概要
プログリット<9560>は、英語コーチングサービス「プログリット(PROGRIT)」を主力サービスとして展開する高成長中の企業であり、「世界で自由に活躍できる人を増やす」というミッションを掲げ事業展開をしている。プログリットの受講者数は累計14,000名を超える。(2022年8月時点)顧客層は20代前半から40代後半と幅広く、ビジネスパーソンがメインの顧客層を占める。校舎数は全部で9校である。関東が7校舎(有楽町、新宿、池袋、神田、渋谷、六本木、横浜)、東海1校舎(名古屋)、関西1校舎(梅田)で展開している。
今日、企業活動の成長がすすむにつれ、商取引の対象エリア、生産活動のネットワークがグローバル化するケースは多い。他の国と同じレベルで商業や研究開発を進める際に用いられる言語は英語である。英語が話せないというだけで70億人とのコミュニケーションや世界で仕事をすることを諦めるような事態にならないよう、コーチングサービスを通じてあらゆる人々にスキルや自信を提供し、一人でも多くの人が、世界で自由に活躍できる環境の実現ができる質の高いサービスの提供を目的として事業展開している。また、ミッションの実現を支えるため、従業員共通のFIVE GRIT(5つの価値観)を定めている。
FIVE GRIT
(1) Customer Oriented - 顧客起点で考えよう
顧客起点で物事を考え、行動します。
(2) Go Higher - 高い目標を掲げよう
高い目標を掲げる勇気を持ち、その目標に挑戦します。
(3) Own Issues - 課題は自ら解決に導こう
課題に対して当事者意識を持ち、解決に導きます。
(4) Respect All - 互いにリスペクトし合おう
仲間を尊重し、思いやりのあるコミュニケーションをとります。
(5) Appreciate Feedback - フィードバックに感謝しよう
全てのフィードバックに感謝し、より良い価値を創造します。
この5つの価値観は、同社が事業活動を展開するうえでの基盤となっており、事業展開の目的を明確にし、意思決定プロセスと行動力にスピードを与えている。また、事業の持続的な成長のために一貫して適用され、維持されている。
2. 沿革
同社は2016年9月に現 代表取締役社長の岡田祥吾(おかだしょうご)氏と現 取締役副社長である山碕峻太郎(やまざきしゅんたろう)氏によって設立された。岡田氏は学生時代から起業を志していた。 経営者である父親の影響で、小さい頃からいつかは事業を立ち上げ、起業をしたいという動機が身近にあった。その後、外資系コンサルティング会社に勤務し社会人生活を過ごすなかで、自身の経験を通じてビジネスを立ち上げることで社会へ貢献する決意を固めていった。ビジネスモデルを模索するなかで、仕事で英語を用いてコミュニケーションをとる場面で苦労した体験がサービスを構築するきっかけになっている。 ビジネスで英語を使う場合、段階的な語学力の向上ではなく、即戦力としてのスキルが必要となってくる。短期間のうちに実務レベルで通用する英語力を向上させるサービスは見当たらなかったため、このニーズに応えられるサービスを構想し、起業を決意した。
2016年9月に現在の英語コーチングサービスの先駆けとなる「TOKKUN ENGLISH」をリリースした。このサービスは、英語力を伸ばすためには大量の学習時間が重要であるという最も重要な事実に向き合って開発されている。
2018年5月以降にサービスの品質を向上させるとともに、サービスの多様化を進める発表を行った。学習者のデータ蓄積が進み、学習の効率と効果の確実性がより高まったことと、英語コーチングのサービス名を「お客様にやり抜く力で前に進んで欲しい」という想いを込め「プログリット(PROGRIT)」に変更している。同時に、コーチングサービス終了後の学習の継続を支援するサービス「NEXT」と月額制の「シャドーイング添削コース」の提供を相次いで開始した。同年10月には「プログリット(PROGRIT)」オンラインコースの提供も開始している。
2019年10月には会社名を株式会社プログリットに変更。顧客に対してより長期的に価値を提供できる体制を整えるため、シャドーイング添削コース長期プランを提供開始した。更に2020年6月にサブスクリプションサービス「シャドテン」の提供を順次開始した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 石灰達夫)
《NS》
提供:フィスコ