利益成長【青天井】銘柄リスト〔第3弾〕 35社選出 <成長株特集>
本特集では、「利益成長“青天井”銘柄リスト」の〔第1弾〕(2月5日配信)、〔第2弾〕(2月12日配信)に続き、2月10日から15日の期間に発表された決算の中から、22年10-12月期に過去最高益を更新し、かつ今期も最高益を見込む、いわゆる利益成長が“青天井”状況になっている銘柄にスポットライトを当てた。
下表では、時価総額100億円以上の銘柄を対象に、本決算月にかかわらず、22年10-12月期に経常利益が全四半期ベースの過去最高益を10%以上、上振れて更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も過去最高益見通しを示している35社を選び出し、10-12月期実績の過去最高益に対する上振れ率が大きい順に記した。
上振れ率トップとなったのはJALCOホールディングス <6625> [東証S]。22年10-12月期(第3四半期)の経常利益は過去最高だった前年同期を4.2倍も上回る14.9億円に急拡大して着地。不動産物件の新規取得に伴う賃料増加や保有不動産の売却による売却益の発生で主力の不動産賃貸事業が伸びたほか、21年中ごろから進めていたM&A案件が成立し、10億円を超えるM&Aコンサルティングフィーを計上したことも収益を大きく押し上げた。好決算を受けて、株価は14日に約9年ぶりの高値310円まで上値を伸ばす場面があった。
2位に入ったAbalance <3856> [東証S]の10-12月期(第2四半期)は、太陽光パネルを製造するベトナム子会社VSUNにおいて脱炭素化を志向する欧米向けの販売が引き続き好調だった。また、世界的なインフレを受けて高騰する原材料費・輸送費の価格転嫁を進めたことに加え、コンテナ運賃のピークアウトや生産体制の効率化なども利益拡大につながった。決算発表前に23年6月期通期の業績見通しを大幅に上方修正したことも好感され、株価は上場来高値を更新中だ。
3位のLAホールディングス <2986> [東証G]は10-12月期(第4四半期)経常利益が前年同期比4.1倍の25.8億円に拡大し、3年ぶりに最高益更新を果たした。新築不動産販売部門で商業ビル2件の引き渡しが完了したことが収益を牽引した。併せて発表した23年12月期の経常利益は前期比28.7%増の48億円と3期連続で最高益を更新する見通しだ。業績好調に伴い、配当は前期比10円増の210円に増配する方針とした。配当利回りは5%台後半で推移している。
5位には企業や官公庁向け人材派遣、業務請負を手掛けるキャリアリンク <6070> [東証P]が入った。10-12月期(第3四半期)は事務系人材サービス事業で地方自治体と大手BPO事業者からのマイナンバー関連や大型スポット案件などの受注が旺盛だった。また、BPO請負案件の収益性向上に加え、登録者募集費や業務委託費など経費削減の進展も寄与し、3四半期連続で過去最高益を更新した。
┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌── 通期 経常利益 ──┐ 予想
コード 銘柄名 上振れ率 10-12月 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高 PER
<6625> JALCO 317 1497 359 89.3 2240 1183 14.0
<3856> Aバランス 206 4416 1444 383 7300 1510 22.3
<2986> LAホールデ 130 2585 1123 28.7 4800 3730 6.0
<1783> アジアGHD 118 1396 641 158 1778 689 7.9
<6070> キャリアL 83.8 2902 1579 131 6410 2772 6.9
<7792> コラントッテ 75.8 531 302 9.9 1050 955 15.4
<8038> 東都水 59.8 1625 1017 25.0 2800 2240 9.9
<6614> シキノHT 58.3 296 187 44.2 600 416 32.1
<7061> 日本ホスピス 50.5 319 212 47.1 1150 782 37.9
<1518> 三井松島HD 49.0 13366 8973 307 35000 8595 2.3
<9145> ビイングHD 47.7 567 384 9.0 1500 1376 11.5
<2780> コメ兵HD 47.6 2269 1537 33.6 5040 3772 8.8
<6078> バリューHR 42.5 439 308 5.8 1388 1312 50.1
<4051> GMO-FG 34.3 282 210 24.6 928 745 135
<6951> 日電子 33.2 8237 6186 41.0 23000 16313 12.4
<7367> セルム 29.2 367 284 29.1 900 697 19.0
<4072> 電算システム 27.2 1478 1162 9.1 3912 3587 10.1
<3088> マツキヨココ 24.2 21196 17072 38.4 62100 44881 24.6
<1780> ヤマウラ 23.5 1160 939 13.9 2640 2317 11.3
<7685> バイセル 23.5 1202 973 20.7 4500 3727 34.0
<6036> KeePer 22.3 1862 1522 26.3 5463 4325 24.5
<3561> 力の源HD 21.6 680 559 69.0 1830 1083 32.4
<7130> ヤマエGHD 19.4 4579 3835 39.3 11000 7894 5.5
<7092> FFJ 18.4 1038 877 0.2 2950 2943 16.7
<6361> 荏原 16.8 26932 23050 2.5 71200 69481 9.9 *
<3457> AndDo 16.7 1563 1339 9.9 3300 3003 7.9
<9628> 燦HD 16.6 1173 1006 0.1 3390 3386 10.2
<7780> メニコン 15.4 3814 3306 11.4 11200 10055 30.9
<4527> ロート 15.3 11577 10042 13.5 33000 29084 25.3
<8279> ヤオコー 13.7 10160 8932 6.1 24700 23290 16.5
<6658> シライ電子 13.0 871 771 62.6 2400 1476 5.4
<2267> ヤクルト 12.8 26510 23508 15.2 79000 68549 28.6
<3983> オロ 12.5 712 633 1.4 2386 2352 17.8 *
<8117> 中央自 12.1 2445 2181 6.2 7400 6966 9.6
<4442> バルテス 10.8 348 314 67.6 972 580 37.7
※2022年1月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した03年4-6月期以降の業績に基づいたものです。
※過去最高益は同一会計基準内が対象。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。
株探ニュース
下表では、時価総額100億円以上の銘柄を対象に、本決算月にかかわらず、22年10-12月期に経常利益が全四半期ベースの過去最高益を10%以上、上振れて更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も過去最高益見通しを示している35社を選び出し、10-12月期実績の過去最高益に対する上振れ率が大きい順に記した。
上振れ率トップとなったのはJALCOホールディングス <6625> [東証S]。22年10-12月期(第3四半期)の経常利益は過去最高だった前年同期を4.2倍も上回る14.9億円に急拡大して着地。不動産物件の新規取得に伴う賃料増加や保有不動産の売却による売却益の発生で主力の不動産賃貸事業が伸びたほか、21年中ごろから進めていたM&A案件が成立し、10億円を超えるM&Aコンサルティングフィーを計上したことも収益を大きく押し上げた。好決算を受けて、株価は14日に約9年ぶりの高値310円まで上値を伸ばす場面があった。
2位に入ったAbalance <3856> [東証S]の10-12月期(第2四半期)は、太陽光パネルを製造するベトナム子会社VSUNにおいて脱炭素化を志向する欧米向けの販売が引き続き好調だった。また、世界的なインフレを受けて高騰する原材料費・輸送費の価格転嫁を進めたことに加え、コンテナ運賃のピークアウトや生産体制の効率化なども利益拡大につながった。決算発表前に23年6月期通期の業績見通しを大幅に上方修正したことも好感され、株価は上場来高値を更新中だ。
3位のLAホールディングス <2986> [東証G]は10-12月期(第4四半期)経常利益が前年同期比4.1倍の25.8億円に拡大し、3年ぶりに最高益更新を果たした。新築不動産販売部門で商業ビル2件の引き渡しが完了したことが収益を牽引した。併せて発表した23年12月期の経常利益は前期比28.7%増の48億円と3期連続で最高益を更新する見通しだ。業績好調に伴い、配当は前期比10円増の210円に増配する方針とした。配当利回りは5%台後半で推移している。
5位には企業や官公庁向け人材派遣、業務請負を手掛けるキャリアリンク <6070> [東証P]が入った。10-12月期(第3四半期)は事務系人材サービス事業で地方自治体と大手BPO事業者からのマイナンバー関連や大型スポット案件などの受注が旺盛だった。また、BPO請負案件の収益性向上に加え、登録者募集費や業務委託費など経費削減の進展も寄与し、3四半期連続で過去最高益を更新した。
┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌── 通期 経常利益 ──┐ 予想
コード 銘柄名 上振れ率 10-12月 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高 PER
<6625> JALCO 317 1497 359 89.3 2240 1183 14.0
<3856> Aバランス 206 4416 1444 383 7300 1510 22.3
<2986> LAホールデ 130 2585 1123 28.7 4800 3730 6.0
<1783> アジアGHD 118 1396 641 158 1778 689 7.9
<6070> キャリアL 83.8 2902 1579 131 6410 2772 6.9
<7792> コラントッテ 75.8 531 302 9.9 1050 955 15.4
<8038> 東都水 59.8 1625 1017 25.0 2800 2240 9.9
<6614> シキノHT 58.3 296 187 44.2 600 416 32.1
<7061> 日本ホスピス 50.5 319 212 47.1 1150 782 37.9
<1518> 三井松島HD 49.0 13366 8973 307 35000 8595 2.3
<9145> ビイングHD 47.7 567 384 9.0 1500 1376 11.5
<2780> コメ兵HD 47.6 2269 1537 33.6 5040 3772 8.8
<6078> バリューHR 42.5 439 308 5.8 1388 1312 50.1
<4051> GMO-FG 34.3 282 210 24.6 928 745 135
<6951> 日電子 33.2 8237 6186 41.0 23000 16313 12.4
<7367> セルム 29.2 367 284 29.1 900 697 19.0
<4072> 電算システム 27.2 1478 1162 9.1 3912 3587 10.1
<3088> マツキヨココ 24.2 21196 17072 38.4 62100 44881 24.6
<1780> ヤマウラ 23.5 1160 939 13.9 2640 2317 11.3
<7685> バイセル 23.5 1202 973 20.7 4500 3727 34.0
<6036> KeePer 22.3 1862 1522 26.3 5463 4325 24.5
<3561> 力の源HD 21.6 680 559 69.0 1830 1083 32.4
<7130> ヤマエGHD 19.4 4579 3835 39.3 11000 7894 5.5
<7092> FFJ 18.4 1038 877 0.2 2950 2943 16.7
<6361> 荏原 16.8 26932 23050 2.5 71200 69481 9.9 *
<3457> AndDo 16.7 1563 1339 9.9 3300 3003 7.9
<9628> 燦HD 16.6 1173 1006 0.1 3390 3386 10.2
<7780> メニコン 15.4 3814 3306 11.4 11200 10055 30.9
<4527> ロート 15.3 11577 10042 13.5 33000 29084 25.3
<8279> ヤオコー 13.7 10160 8932 6.1 24700 23290 16.5
<6658> シライ電子 13.0 871 771 62.6 2400 1476 5.4
<2267> ヤクルト 12.8 26510 23508 15.2 79000 68549 28.6
<3983> オロ 12.5 712 633 1.4 2386 2352 17.8 *
<8117> 中央自 12.1 2445 2181 6.2 7400 6966 9.6
<4442> バルテス 10.8 348 314 67.6 972 580 37.7
※2022年1月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した03年4-6月期以降の業績に基づいたものです。
※過去最高益は同一会計基準内が対象。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。
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