日本アジア投資---物流施設屋上の蓄電池付き太陽光発電システムプロジェクト始動
日本アジア投資<8518>は15日、KICホールディングスとスマートソーラーとの協業で3件のディストリビューションセンター(埼玉県越谷市、埼玉県日高市、神奈川県厚木市)の屋上に設置した蓄電池付き太陽光発電システムプロジェクトが始動したと発表。
このプロジェクトは、KICホールディングスが開発したディストリビューションセンターの屋上に、スマートソーラーが開発した複合型電力供給システム(HES:Hybrid Electric Supply)を、日本アジア投資の投資資金により設置し、長期の電力販売契約(PPA)に基づき、物流施設の保有者を通じて施設の利用者へクリーン電力を販売するもの。(HES:太陽光発電、蓄電池、商用電源を複合的に運用し、経済的な電力を、停電時にも安定供給するシステム)
同社は、HESによって屋上に設置した太陽光パネル、蓄電池、商用電源を複合的・効率的に運用し、発電したクリーン電力で、常温で利用する施設の使用電力のうち50%程度を供給できると見込んでいる。施設の利用者は、システムの導入資金を負担すること無く、クリーン電力の利用により二酸化炭素排出量を削減することができる。
また、電力会社の送配電ネットワークを使わずに企業の敷地や建物の中で構内線を通して電力供給を受けるため、送配電ネットワークの利用料がかからず、電力コストも低減することができる。加えて、停電時に自立した非常用電源としても機能するため、事業継続計画にも寄与すると見ている。
同社は、KICホールディングスやスマートソーラーのようなプロジェクトの協業先であるベンチャー企業に対しても投資を行い、株主として成長支援を行う手法を「戦略投資」と位置付け注力している。
《YI》
提供:フィスコ