ファブリカコミュニケーションズ---3Qも2ケタ増収増益、SMSソリューショングループが好調に推移
ファブリカコミュニケーションズ<4193>は14日、2023年3月期第3四半期(22年4月-12月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比30.8%増の55.49億円、営業利益が同50.4%増の9.57億円、経常利益が同43.9%増の9.50億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同47.9%増の6.14億円となった。
SMSソリューショングループの売上高は前年同期比43.2%増の33.48億円、セグメント利益は同44.4%増の9.72億円となった。国内の携帯電話事業者全キャリアと直接接続の契約を行い、法人向けにSMS配信サービス「メディアSMS」の提供を行なっている。SMSが企業と顧客を繋ぐ新たなコミュニケーション手段として幅広い分野で活用されたことにより、メディアSMS導入社数の増加に加えて、既存顧客によるSMS配信数も増加した結果、増収増益となった。
U-CARソリューショングループの売上高は同11.6%増の9.37億円、セグメント利益は同17.1%増の2.69億円となった。中古車販売業務支援クラウドサービス「symphony」を提供し、自動車アフターサービスに関連する事業者のビジネスを支援している。11月に北関東支店を開設する等、営業基盤を強化することでsymphony導入社数を積み上げた結果、増収増益となった。
インターネットサービスグループの売上高は同2.9%減の1.82億円、セグメント損失は0.22億円(前年同期は0.33億円の損失)となった。他セグメントへのWEB集客支援を担っているほか、独自でも自動車WEBマガジンの運営や、中古車一括査定サービスの提供を行っている。前年度と同水準の売上高を確保しながらも、一方でコスト削減施策を進めた。
オートサービスグループの売上高は同23.2%増の10.81億円、セグメント利益は同6.6%増の0.71億円となった。事故で損害を受けた自動車の修理、代車貸出、レッカーのワンストップサービスの提供と、自動車整備及び中古車販売事業を行っている。高額な中古車の販売が売上増加に寄与したが、利益への貢献は限定的であった。
2023年3月期通期については、売上高は前期比23.8%増の72.50億円、営業利益は同35.4%増の12.50億円、経常利益は同29.9%増の12.20億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同36.5%増の7.83億円とする11月14日に上方修正した連結業績予想を据え置いている。
《NS》
提供:フィスコ