バイク王 Research Memo(3):新規出店、複合店化などリテール拡大、新規ビジネスに積極的に参入
■バイク王&カンパニー<3377>の事業概要
中古バイクの買取から販売までを主な事業ドメインとし、「バイク王」ブランドを全国展開している。顧客から買い取ったバイクは、商品価値を高める整備を施したのち、業者向けオークションを介して卸売するほか、自社の店舗等を通じて販売する。また、顧客がバイクライフを過ごすためのサポートをはじめ、ライフスタイルに合わせてバイクライフを楽しめる様々なサービスを提供している。店舗網は北海道・東北エリアが5店舗、関東エリアが28店舗、甲信・北陸エリアが4店舗、東海エリアが8店舗、近畿エリアが14店舗、中国・四国エリアが5店舗、九州・沖縄エリアが7店舗となり、全国71店舗を展開している。複合店化(買取及びリテールを展開する店舗への転換)を推進しており、現在は全国71店舗のうち68店舗(2023年1月10日時点)が複合店となり、残りの店舗においても複合店化を進めている。また、2021年4月にはECサイトの運営・管理業務を担う子会社バイク王ダイレクトを設立し、Eコマース事業に参入した。その他、コンタクトセンター(埼玉県さいたま市)、第二コンタクトセンター(秋田県秋田市)、第三コンタクトセンター(山口県山口市)のほか、物流センターが神奈川県横浜市、大阪府寝屋川市、兵庫県神戸市の3ヶ所にある。また、FC及び業務提携による新規事業の開発と運営を担う子会社ライフ&カンパニーを2022年4月に設立し、同子会社はラビット・カーネットワークとFC契約を締結し、中古四輪自動車の買取、販売事業に参入している。9月にはK-ブランドオフとFC契約によるブランドリユース事業に参入している。一方、同社はハウスクリーニングを手掛けるベアーズとの業務提携及びFC契約を締結、(株)オズプロジェクトの株式を取得し完全子会社化、KeePer技研が提供するKeePerコーティングを導入。また、2023年1月には子会社バイク王ダイレクトが中古バイクパーツ・用品のリユースビジネスを展開する(株)アップガレージとFC契約するなど、ライフスタイル事業およびモビリティ事業を拡大させた。
同社のセグメントには、業者向けオークションを介して卸売する「ホールセール」と、自社の店舗や通信販売等を通じて販売する「リテール」とがある。ホールセールとリテールの売上高構成比率は、リテールを強化した2016年11月期はホールセールが7割超、リテールが3割弱だったが、2021年11月期、2022年11月期においてリテール比率が4割を超えており、リテール拡大戦略が順調に進捗している。また、仕入車輌の量と質の確保による高市場価値車輌の増加に加え、継続的に複合店を拡大し集客力の向上に努めていることにより、ホールセール並びにリテールいずれも利益成長が増加傾向にある。
(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)
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提供:フィスコ