新興市場銘柄ダイジェスト:インテMは一時ストップ高を付け昨年来高値を更新、AIAIがストップ高
<6577> ベストワンドット 2038 +213
大幅に7日ぶり反発。1月の月間予約受注額が過去最高の3.39億円になったと発表している。前年同月比で1884.6%増、新型コロナウイルス感染拡大前の19年同月比で33.1%増。22年12月26日から1月31日まで実施した「お年玉スーパー還元セール」やベストワンドットコムが取り扱うクルーズ船を紹介するテレビ番組放映の効果が現れたとしている。23年7月期の業績(予想は非開示)に与える影響は現在精査中としている。
<7072> インテM 1900 +370
一時ストップ高を付け、昨年来高値を更新した。1日に海外の広告配信事業に参入したと発表し、引き続き買い材料視されている。ユーザーのプライバシー保護のため、欧米ではデータ収集・活用規制が強化され、広告配信や効果計測に活用されてきた3rd Party Cookieに代わる対策が求められている。インティメート・マージャーはCookieに依存しないサービスを提供していることから、海外から問い合わせが寄せられているという。
<6557> AIAI 895 +150
ストップ高。23年3月期第3四半期累計(22年4-12月)の営業損益を0.97億円の赤字(前年同期実績4.18億円の赤字)と発表している。チャイルドケア事業で施設職員配置の適正化などの収支改善策が奏功し、1.66億円のセグメント利益が発生した。テック事業で減価償却費の負担が減少したことも赤字縮小に寄与した。通期予想は0.00億円(損益トントン)で据え置いた。
<2385> 総医研 270 -14
昨年来安値。23年6月期の営業利益予想を従来の12.00億円から8.50億円(前期実績12.08億円)に下方修正している。第2四半期累計(22年7-12月)期間中、化粧品事業で中国市場向け商品販売が現地国内メーカーの台頭による競争激化の影響などで計画未達となったため。第2四半期累計の営業利益予想は5.00億円から3.44億円(前年同期実績5.84億円)に引き下げている。
<4591> リボミック 194 +2
3日続伸。米特許商標庁に出願していたRBM-003(抗キマーゼアプタマー)の物質特許が特許査定を受けたと発表している。炎症や免疫反応などの生体防御機構に関与する肥満細胞が分泌するキマーゼの作用を阻害する開発アプタマーをカバーする物質特許。米国のほか、日本、欧州、中国、韓国を含む複数国に出願している。RBM-003は、心不全を対象疾患として新規医薬品の開発を計画しているという。
<4884> クリングル 790 +100
ストップ高。慶應義塾大学で進めている慢性期完全脊髄損傷に対する複合治療に関する共同研究の成果が、国際学術雑誌に論文掲載されたと発表している。同大学が保有するiPS細胞由来神経幹・前駆細胞とクリングルファーマが開発する組換えヒトHGFタンパク質及び足場基材の併用療法により、完全脊髄損傷モデル動物の慢性期に対し、新たな神経回路の構築による運動機能と排尿機能の回復に世界で初めて成功したとしている。
《ST》
提供:フィスコ