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7378 アシロ

東証G
1,071円
前日比
+25
+2.39%
PTS
1,074円
14:45 11/26
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
181 3.70 2.13
時価総額 79.1億円

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アシロ Research Memo(1):法律・弁護士業界とインターネットを結び付けた事業を展開


■要約

アシロ<7378>は、法律・弁護士業界とインターネットを結び付けた事業を展開している。リーガルメディア関連事業ではデジタル技術やWebマーケティングノウハウを活用し、法律・弁護士情報を提供するリーガルメディアサイトを運営しており、リーガルメディアは法律事務所向けに月額定額制のストック型ビジネスモデル、派生メディアは人材紹介会社や探偵事務所向けに成果報酬型のビジネスモデルを展開している。HR事業では法律事務所や一般企業を対象に成果報酬型の人材紹介を行い、保険事業では個人顧客を対象に月額定額制の少額短期保険(弁護士費用保険)を取り扱う。

1. 2022年10月期の業績概要
2022年10月期の連結業績は、売上収益が2,201百万円(前期比41.8%増)、営業利益が483百万円(同34.0%増)、税引前利益が477百万円(同34.7%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益が343百万円(同50.2%増)となった。主力のリーガルメディアは、既存顧客の解約率の引き下げや新規顧客の獲得に注力した結果、掲載枠数※1及び掲載顧客数※2は順調に伸長した。派生メディアは、企業の採用意欲の高まり等を受けて主力の転職メディア「キャリズム」の案件数が増加し、売上収益を決定づける問合せ数が大幅に増加した。これらの結果、過去最高の売上収益を達成した。利益面では、2023年10月期以降の売上成長率の引き上げに向けて、第4四半期に成長投資を実行しつつも、これを上回る成長により2ケタ増益となり、こちらも過去最高の営業利益となった。

※1 掲載延べ数のこと。同一顧客が複数の広告枠掲載を行う場合は複数カウントしている。
※2 広告枠の掲載を行っている顧客の実数。


2. 2023年10月期の業績見通し
2023年10月期の連結業績は、売上収益で2,861百万円(前期比29.9%増)、営業利益で80百万円(同83.5%減)、税引前利益で75百万円(同84.2%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益で33百万円(同90.5%減)を見込んでいる。売上収益は年次売上成長率(以下、CAGR)30%超の成長を継続するものの、中期経営計画に基づいた成長投資の強化により、減益を見込んでいる。事業別では、リーガルメディアの安定的な成長を基本路線としている一方、特にHR事業で前期同様に高成長を継続していくことを計画している。主力のリーガルメディア関連事業が安定的に成長していることに加え、HR事業も2022年10月期に黒字化するなど好調であり、通期予想を達成する可能性は高いと弊社では見ている。

3. 中期経営計画
同社は2022年12月、3ヶ年の中期経営計画を発表した。2023年10月期及び2024年10月期に積極的な投資を実行したうえで、2025年10月期を利益創出期とし、最終年度の2025年10月期に売上収益55億円超、営業利益11億円超の目標を掲げている。また長期の経営目標として、CAGR30%超の成長を継続することで、売上収益100億円への最速での到達を目指している。経営目標の達成に向けて、主力のリーガルメディア及び派生メディアに加えて、HR事業を第3の柱として確立するとともに、保険・新規事業を第4の柱として創出していく。また、より大きな市場へ進出し続けて永続的に成長するために、法律領域に専念する会社ではなく、マーケティングを競争力の源泉とする事業創造会社となることを目指している。

■Key Points
・法律・弁護士業界とインターネットを結び付けた事業を展開
・2022年10月期はリーガルメディアを含めた全事業が成長し、過去最高の売上収益と営業利益を達成
・2023年10月期はCAGR30%超の成長を継続するものの、成長投資の強化により減益の見込み
・CAGR30%超の成長を継続することで、売上収益100億円への最速での到達を目指す

(執筆:フィスコ客員アナリスト 欠田耀介)

《NS》

 提供:フィスコ

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