利益成長【青天井】銘柄リスト〔9-11月期〕14社選出 <成長株特集>
2月期決算企業を中心とする22年9-11月期(3ヵ月決算)の決算発表が一巡した。本特集では、9-11月期に過去最高益を更新し、かつ今期も最高益を見込む、いわゆる利益成長“青天井”状況になっている銘柄にスポットライトを当てた。
下表では、本決算月にかかわらず、22年9-11月期に経常利益が全四半期ベースの過去最高益を更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も過去最高益を上回る見通しを示している14社を選び出し、9-11月期経常利益の過去最高益に対する上振れ率が大きい順に記した。
上振れ率トップとなったのは、アイドマ・ホールディングス <7373> [東証G]。9-11月期(第1四半期)は企業における人材不足が深刻化するなか、主力とする営業支援分野のセールスプラットフォームサービスを中心に受注が大きく伸び、経常利益は7.5億円と過去最高益を37.5%上回って着地。在宅ワークが定着化した環境下でオンラインセールスの手法を必要とする中小企業のニーズを捉えた。
3位に入った東名 <4439> [東証P]の9-11月期(第1四半期)は電力小売販売が収益を牽引する形で、経常利益は4.9億円(前年同期比249倍)と2四半期連続で過去最高益を更新した。法人向け電力小売サービス「オフィスでんき119」の契約保有件数が堅調に増加したほか、調達価格リスク低減策が安定して定着し、解約率も大きく改善した。上期計画の6.1億円に対する進捗率は80.8%に達しており、業績上振れが期待される。好決算を背景に、株価は上場来高値圏を快走する展開となっている。
4位にリスト入りしたセブン&アイ・ホールディングス <3382> [東証P]の9-11月期(第3四半期)は、海外コンビニエンスストア事業の収益が大きく伸びた。21年5月に買収した米ガソリンスタンド併設型コンビニ「スピードウェイ」との統合効果やガソリン価格の高止まりによる採算向上に加え、為替の円安進行も追い風になった。また、国内コンビニ事業ではリニューアルを進めたプライベートブランド「セブンプレミアム」の販売が増勢だった。併せて、今期3度目となる23年2月期業績の上方修正に踏み切り、株価は13日に約21年8ヵ月ぶりの高値6145円まで上昇する場面があった。
小売業ではセブン&アイのほか、8位にトレジャー・ファクトリー <3093> [東証P]、12位にパルグループホールディングス <2726> [東証P]が入っている。トレファクは消費者のリユースへの関心の高まりや外出需要の回復を追い風に、既存店売上高が大きく伸びた。一方のパルHDはEC販売の強化や雑貨店「スリーコインズ」を中心に店舗の大型化を進めたことが奏功したほか、消費者マインドの回復によって衣料品の販売が好調だった。トレファク、パルHDともに23年2月期の業績見通しを上方修正し、いずれも上場来高値を更新している。
5位には信越化学工業 <4063> [東証P]の関連会社でシリコンウエハーの研磨加工に強みを持つ三益半導体工業 <8155> [東証P]が入った。9-11月期(第2四半期)は半導体関連メーカーの設備投資が堅調に推移するなか、主力の半導体事業で300㎜ウエハーを中心に販売が大きく伸びた。また、産商事業の収益が拡大したことも大幅増益につながった。半導体関連では14位に半導体ウエハー搬送装置大手のローツェ <6323> [東証P]がリスト入りしている。
┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌── 通期 経常利益 ──┐ 予想
コード 銘柄名 上振れ率 9-11月期 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高 PER
<7373> アイドマHD 37.5 752 547 26.3 2030 1607 51.1
<9381> エーアイテイ 23.7 1983 1603 30.3 4980 3821 9.7
<4439> 東名 23.0 497 404 52.9 1411 923 17.2
<3382> セブン&アイ 21.1 150501 124244 11.9 467500 417872 18.8
<8155> 三益半導 18.1 3802 3219 45.4 11000 7564 10.4
<7807> 幸和製 18.1 255 216 20.9 659 545 9.2
<4055> T&S 16.1 195 168 12.3 703 626 23.1
<3093> トレファク 15.9 911 786 117 2422 1114 17.0
<7818> トランザク 13.0 1255 1111 8.3 3577 3304 17.5
<6136> OSG 12.8 7384 6547 1.5 24000 23648 11.3
<7599> IDOM 7.2 5418 5053 1.9 17900 17561 5.6
<2726> パルHD 7.1 4886 4561 52.2 13950 9168 13.4
<7713> シグマ光機 6.6 500 469 5.3 1700 1614 9.0
<6323> ローツェ 0.4 9751 9715 72.9 30805 17818 7.4
※ 2021年9月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業、最終赤字を見込む企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した2003年4-6月期以降の業績に基づいたものです。
株探ニュース
下表では、本決算月にかかわらず、22年9-11月期に経常利益が全四半期ベースの過去最高益を更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も過去最高益を上回る見通しを示している14社を選び出し、9-11月期経常利益の過去最高益に対する上振れ率が大きい順に記した。
上振れ率トップとなったのは、アイドマ・ホールディングス <7373> [東証G]。9-11月期(第1四半期)は企業における人材不足が深刻化するなか、主力とする営業支援分野のセールスプラットフォームサービスを中心に受注が大きく伸び、経常利益は7.5億円と過去最高益を37.5%上回って着地。在宅ワークが定着化した環境下でオンラインセールスの手法を必要とする中小企業のニーズを捉えた。
3位に入った東名 <4439> [東証P]の9-11月期(第1四半期)は電力小売販売が収益を牽引する形で、経常利益は4.9億円(前年同期比249倍)と2四半期連続で過去最高益を更新した。法人向け電力小売サービス「オフィスでんき119」の契約保有件数が堅調に増加したほか、調達価格リスク低減策が安定して定着し、解約率も大きく改善した。上期計画の6.1億円に対する進捗率は80.8%に達しており、業績上振れが期待される。好決算を背景に、株価は上場来高値圏を快走する展開となっている。
4位にリスト入りしたセブン&アイ・ホールディングス <3382> [東証P]の9-11月期(第3四半期)は、海外コンビニエンスストア事業の収益が大きく伸びた。21年5月に買収した米ガソリンスタンド併設型コンビニ「スピードウェイ」との統合効果やガソリン価格の高止まりによる採算向上に加え、為替の円安進行も追い風になった。また、国内コンビニ事業ではリニューアルを進めたプライベートブランド「セブンプレミアム」の販売が増勢だった。併せて、今期3度目となる23年2月期業績の上方修正に踏み切り、株価は13日に約21年8ヵ月ぶりの高値6145円まで上昇する場面があった。
小売業ではセブン&アイのほか、8位にトレジャー・ファクトリー <3093> [東証P]、12位にパルグループホールディングス <2726> [東証P]が入っている。トレファクは消費者のリユースへの関心の高まりや外出需要の回復を追い風に、既存店売上高が大きく伸びた。一方のパルHDはEC販売の強化や雑貨店「スリーコインズ」を中心に店舗の大型化を進めたことが奏功したほか、消費者マインドの回復によって衣料品の販売が好調だった。トレファク、パルHDともに23年2月期の業績見通しを上方修正し、いずれも上場来高値を更新している。
5位には信越化学工業 <4063> [東証P]の関連会社でシリコンウエハーの研磨加工に強みを持つ三益半導体工業 <8155> [東証P]が入った。9-11月期(第2四半期)は半導体関連メーカーの設備投資が堅調に推移するなか、主力の半導体事業で300㎜ウエハーを中心に販売が大きく伸びた。また、産商事業の収益が拡大したことも大幅増益につながった。半導体関連では14位に半導体ウエハー搬送装置大手のローツェ <6323> [東証P]がリスト入りしている。
┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌── 通期 経常利益 ──┐ 予想
コード 銘柄名 上振れ率 9-11月期 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高 PER
<7373> アイドマHD 37.5 752 547 26.3 2030 1607 51.1
<9381> エーアイテイ 23.7 1983 1603 30.3 4980 3821 9.7
<4439> 東名 23.0 497 404 52.9 1411 923 17.2
<3382> セブン&アイ 21.1 150501 124244 11.9 467500 417872 18.8
<8155> 三益半導 18.1 3802 3219 45.4 11000 7564 10.4
<7807> 幸和製 18.1 255 216 20.9 659 545 9.2
<4055> T&S 16.1 195 168 12.3 703 626 23.1
<3093> トレファク 15.9 911 786 117 2422 1114 17.0
<7818> トランザク 13.0 1255 1111 8.3 3577 3304 17.5
<6136> OSG 12.8 7384 6547 1.5 24000 23648 11.3
<7599> IDOM 7.2 5418 5053 1.9 17900 17561 5.6
<2726> パルHD 7.1 4886 4561 52.2 13950 9168 13.4
<7713> シグマ光機 6.6 500 469 5.3 1700 1614 9.0
<6323> ローツェ 0.4 9751 9715 72.9 30805 17818 7.4
※ 2021年9月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業、最終赤字を見込む企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した2003年4-6月期以降の業績に基づいたものです。
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