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3167 TOKAI

東証P
920円
前日比
-2
-0.22%
PTS
921円
11:11 11/26
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
13.4 1.35 3.70 1.61
時価総額 1,285億円
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TOKAI Research Memo(5):2023年3月期第2四半期は減益となるも、売上高は過去最高を更新(2)


■TOKAIホールディングス<3167>の業績動向

(3) CATV事業
CATV事業の売上高は前年同期比3.1%増の16,574百万円、営業利益は同3.2%増の3,052百万円と会社計画どおりの進捗となり、過去最高業績を更新した。前年同期は会計基準の変更により減収となったが実質的には顧客件数の増加により増収となっており、安定成長が続いている。第2四半期末の顧客件数は放送サービスで前年同期比13千件増の894千件、通信サービスで同21千件増の354千件となった。地域密着型の番組制作や情報発信に注力したほか、大手動画配信事業者との提携による放送コンテンツの充実に取り組んだこと、高速光通信サービスの提供エリアの拡大により、放送+通信サービスのセット契約が増加したことなどが増収増益要因となっている。通信サービスの契約比率(通信サービス契約件数÷放送サービス契約件数)は前年同期の37.8%から39.6%に上昇した。

(4) 建築設備不動産事業
建築設備不動産事業の売上高は前年同期比7.1%減の11,486百万円、営業利益は同20.2%減の589百万円と減収減益に転じた。計画比でも売上高で約10億円、営業利益で1億円弱下回ったものと見られる。売上高の内訳を見ると、建築・設備工事は大型設備工事や店舗の新築工事等の減少により、同12.7%減の7,721百万円となったほか、土木工事も同23.7%減の968百万円と低迷した。一方で、不動産販売・管理事業は同0.2%減の3,020百万円と横ばい水準にとどまった。営業利益については、主に建築・設備工事で1.2億円、リフォーム事業で0.3億円それぞれ減少し減益となった。

なお、2022年5月に子会社化した(株)ウッドリサイクルについては、従業員が数名程度で当面の業績への影響は軽微だが、産業廃棄物をリサイクルして製造販売している木材チップは木質バイオマス発電の燃料に用いられており、今後の需要拡大が期待される。将来的にはグループ内でバイオマス発電事業を展開することも視野に入れており、同事業に今後リソースを投入する予定にしている。

(5) アクア事業
アクア事業の売上高は前年同期比1.9%減の3,838百万円、営業利益は同25.8%増の234百万円となった。2022年9月末の顧客件数は前年同期比2千件増の167千件と増加ペースは鈍化したものの、おおむね計画どおりの進捗となった。売上高は1世帯当たり消費量の減少により減収となったが、営業利益については顧客件数の増加で0.1億円、顧客獲得費用の減少で0.4億円増加し増益となった。

(6) その他・調整額
その他の売上高は前年同期比7.6%減の2,077百万円となった。内訳を見ると、介護事業は利用者数の増加により同5.5%増の694百万円となり、婚礼催事事業も婚礼・宴会需要の回復により同41.2%増の398百万円となった。一方で、造船事業が船舶修繕の隻数減少により、同32.0%減の581百万円と大きく落ち込んだ。内部調整額も含めた営業損失は3,274百万円(前年同期は3,027百万円の損失)となった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《NS》

 提供:フィスコ

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