トヨタなど自動車株が軟調、足もとの急激な円高進行嫌気も下値では押し目買い
トヨタ自動車<7203>をはじめ自動車株が総じて売りに押される展開を強いられている。前週末の米国株市場ではNYダウなど主要株価指数が揃って上昇したが、東京市場では外国為替市場で一段とドル売り・円買いの動きが加速し、一時1ドル=127円台半ばまで円高が進行したことなどがネガティブ材料となっている。特に、輸出セクターの中でも為替感応度の高い自動車株にとっては向かい風が強い。トヨタは対ドル1円の変動に伴い営業利益段階で約450億円に及ぶ影響があるとされるだけに、直近の為替動向に対し株価は神経質な推移を強いられている。ただし、トヨタのPBRは現在1倍を下回るなど指標面からはイレギュラーに割安圏に位置しており、下値では押し目買いの動きも活発で下げ幅は限定的だ。
出所:MINKABU PRESS
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