貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
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4188 三菱ケミカルグループ

東証P
858.2円
前日比
+27.4
+3.30%
PTS
858.4円
15:24 11/25
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
23.5 0.70 3.73 22.45
時価総額 12,927億円
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【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─2023年も目が離せない、三菱グループの活躍期待株とは?!


「2023年も目が離せない、三菱グループの活躍期待株とは?!」

●三菱重から三菱UFJへ受け継がれた上昇主役株のバトン

 世界株式時価総額ランキング。これを見ると、いつも少々がっかりする。日本時価総額ランキングの首位はトヨタ自動車 <7203> [東証P]なのだが、そのトヨタ自動車にしても世界では昨年末時点で51位にすぎないからだ。

 トヨタ自動車は世界一の自動車販売台数を誇る企業だ。それが米国市場に上場している界各国企業の時価総額ランキング(1月12日現在)では45位。国内2位のソニーグループ <6758> [東証P]は109位、同3位のNTT <9432> [東証P]は115位となっている。

 これを見ると残念な思いになるのだが、一方でよくよく考えてみると、この順位には疑問が残る。

 というのは、海外企業は概ね単独での上場であるのに対し、日本企業はグループ化しており、それを総合すると時価総額は巨大なものになるからだ。

 トヨタ自動車にしても、グループ企業は多数あり、それらをまとめた形で上場したなら、世界ランキングは45位などということはなく、もっと上位になろう。

 ソニーグループやNTTにしても同様だが、それらよりも時価総額上位に躍り出る可能性があるのが、三菱グループになる。

 そうなのだ。日本最大の企業グループといえば、三菱グループである。

 御三家と呼ばれる三菱商事 <8058> [東証P]、三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> [東証P]、三菱重工業 <7011> [東証P]を中核とする企業グループであり、その中でも昨年は三菱重工が重厚長大株として異例の上昇ぶりをみせた。

 日経平均株価が昨年は9%下げて終わったのに対し、三菱重工株は実に2倍近く上昇したのだ。「しかも」、だ。日経平均採用銘柄225銘柄の中で、同社株が最高の上昇率だった。

 これは正直、私も意外だった。国策テーマである防衛関連の筆頭なので、上がることは分かっていて、注目銘柄に取り上げたりもしたのだが、「225銘柄の中で最も上昇するなんて……」だった。

 そして今年は、昨年末から三菱UFJフィナンシャル・グループが高値を更新し続けており、この原稿を書いている時点でも続伸中だ。

 こんな動きからは、今年も三菱グループ株からは目が離せない、となる。そこで、ここで三菱グループにはどんな企業があるのか、紹介しておこう。以下のような上場企業がある。

 ・ピーエス三菱 <1871> [東証P]
 ・キリンホールディングス <2503> [東証P]
 ・ローソン <2651> [東証P]
 ・三菱総合研究所 <3636> [東証P]
 ・三菱製紙 <3864> [東証P]
 ・三菱ガス化学 <4182> [東証P]
 ・三菱ケミカルグループ <4188> [東証P]
 ・大日本塗料 <4611> [東証P]
 ・ENEOSホールディングス <5020> [東証P]
 ・AGC <5201> [東証P]
 ・三菱製鋼 <5632> [東証P]
 ・三菱マテリアル <5711> [東証P]
 ・三菱化工機 <6331> [東証P]
 ・三菱電機 <6503> [東証P]
 ・三菱重工業 <7011> [東証P]
 ・三菱自動車工業 <7211> [東証P]
 ・三菱食品 <7451> [東証S]
 ・ニコン <7731> [東証P]
 ・三菱商事 <8058> [東証P]
 ・三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> [東証P]
 ・三菱HCキャピタル <8593> [東証P]
 ・東京海上ホールディングス <8766> [東証P]
 ・三菱地所 <8802> [東証P]
 ・日本郵船 <9101> [東証P]
 ・三菱倉庫 <9301> [東証P]

●定期的に株価をチェック、反発初動をキャッチへ

 もちろん、これら全てが上昇するわけではない。しかし、どの銘柄も時々値動きをチェックし、株価が反発から上昇トレンドを描き始めるようなら投資してみる――これがお勧めの策になる。

 では、具体的にはどんな銘柄に注目すべきか。まずはなんといっても三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> [東証P]になる。この銘柄は年初の記事(「北浜流一郎が斬る!卯年『有望株!』」)でも取り上げたが、日銀の大規模金融緩和策が修正されることになった以上、株価は2進1退でさらなる高値が見込める。

 そして、金利上昇のプラス影響はメガバンクだけでなく、周辺金融関連企業にも及ぶのであり、三菱HCキャピタル <8593> [東証P]も忘れてはなるまい。

 足もとの世界経済は苦境からの脱出を果たせていないが、今年1年のスパンで見ると、復調に向かうと考えられるため、特殊鋼に強い三菱製鋼 <5632> [東証P]を。

 また、これから3月末までは配当取り投資が盛んになるため、日本郵船 <9101> [東証P]も外せない。

 昨年11月下旬以降、下げ続けてしまったものの、底打ちの動きをみせる三菱商事 <8058> [東証P]も投資魅力が戻りつつあると見てよい。

 最後に、三菱化工機 <6331> [東証P]を。油清浄機や遠心分離機などに強く、株価の値動きは軽いとはいえないものの、堅調高なら十分あり得る。

2023年1月13日 記

株探ニュース

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