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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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8551 北日本銀行

東証P
2,771円
前日比
+5
+0.18%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
6.2 0.27 2.89 2.95
時価総額 244億円
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【杉村富生の短期相場観測】 ─アメリカは利上げ打ち止め?バリュー株!


「アメリカは利上げ打ち止め?バリュー株!」

●日本市場は円高がネック(重荷)に!

 アメリカのインフレは収束しつつある。12月の米CPI(消費者物価指数)上昇率は6.5%だった。エネルギー(特にガソリン)価格の下落、サプライチェーン(供給網)の修復効果が大きい。住宅(家賃)は高止まりしているが、いずれ低下に転じるだろう。賃金は上昇一服だ。移民解禁(2021年が38万人、22年が101万人)の寄与があろう。

 ちなみに、CPI上昇率は昨年6月の9.1%をピークに、7月は8.5%、9月は8.2%、10月は7.7%、11月は7.1%と改善が著しい。これを受け、地区連銀総裁の中には1月31日~2月1日のFOMC(連邦公開市場委員会)での「0.25%の利上げが最後になる」とコメントする人物が表れている。

 実際、米10年物国債利回りは昨年10月24日の4.24%が直近では3.445%と急低下だ。もちろん、景気減速を反映している面がある。一方、日本国債利回り(10年債)は一時0.545%と、日銀の“上限”突破の動きになっている。これは1月17~18日の日銀金融政策決定会合を意識したものだろう。

 この結果、為替は瞬間、1ドル=128円台の円高に振れた。昨年10月21日には151円94銭の超円安だったことを思うと、為替予測は難しい。為替市場は「アナリストの墓場」と言われるが、これは理解できる。ただ、このまま円高が進むとは考えにくい。円高圧力は日銀金融政策決定会合までだろう。その後は再びドル高基調に戻る、と判断する。

 物色面では日米両市場ともに、バリュー系が強い。ハイテク系の値動きは悪い。NY市場ではNYダウ優位の状態が続いている。NASDAQ指数はいまひとつさえない。「金利低下→ハイテク系」にはならず、「利上げ打ち止め→景気回復」のパターンを先取りしているのだろう。日本市場は逆に、「金利上昇→円高」をイヤ気している。

●メガバンクを軸に、FIXERなどを狙う!

 やはり、堅調なのは三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> [東証P]、三井住友フィナンシャルグループ <8316> [東証P]、みずほフィナンシャルグループ <8411> [東証P]など銀行株だ。金利上昇は利ザヤ拡大につながるし、店舗の統廃合を進め(跡地の再開発)、収益チャンスを狙っている。

 売買代金上位にはレーザーテック <6920> [東証P]、東京エレクトロン <8035> [東証P]の常連組が入っている。この点はNY市場とは違う。まあ、売られ過ぎの反動もある。このほか、景気敏感セクターの日本製鉄 <5401> [東証P]が買われている。半導体のソシオネクスト <6526> [東証P]はジリ高である。

 小物筋では クラウドのFIXER <5129> [東証G]がストップ高だ。好決算に反応している格好だが、厚生労働省の新型コロナウイルス感染者の管理・把握をクラウド上で行うシステム(HER-SYS)を構築したのをはじめ、地銀システムのクラウド化(再編、合理化の切り札)を進めている。株価は一段高となろう。

 さらに、monoAI technology <5240> [東証G]、トレジャー・ファクトリー <3093> [東証P]、マイクロアド <9553> [東証G]が急騰している。スマートドライブ <5137> [東証G]、monoAI technology、マイクロアドを手掛けているのは同じ当たり屋グループとされる。長期戦(値幅取り)を得意とする。

  地銀の京都銀行 <8369> [東証P]、栃木銀行 <8550> [東証P]、北日本銀行 <8551> [東証P]、滋賀銀行 <8366> [東証P]、南都銀行 <8367> [東証P]なども好人気だ。ただし、商いは少ない。高いところを買うと、苦労しそうである。ここは メガバンクにマトを絞る戦術が有効と思う。

2023年1月13日 記

株探ニュース

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