ダウ平均は反落 来年への警戒感が本日も広がる IT・ハイテク株に売り=米国株概況
NY株式30日(NY時間16:21)
ダウ平均 33147.25(-73.55 -0.22%)
S&P500 3839.50(-9.78 -0.25%)
ナスダック 10466.48(-11.61 -0.11%)
CME日経平均先物 25805(大証終比:-275 -1.07%)
年内最終売買日のNY株式市場でダウ平均は反落。前日は下げを一服させ買い戻しが強まっていたが、一時的な動きに過ぎなかったようだ。来年への警戒感が本日も広がり、IT・ハイテク株中心に売りが強まっている。
市場では来年の相場展望が出揃っているが、上半期はさらに下値を試し、下半期に反転との予想が多いようだ。インフレはピークアウトへの期待が出ているものの、依然として労働市場がひっ迫しており、FRBのタカ派姿勢はしばらく続くと見ているようだ。その間に米経済はリセッション(景気後退)に入ると見られているが、景気後退に入ったとしてもマイルドとの見方も多い。
FRBのタカ派姿勢が次第に労働市場に効き始め、失業率上昇や賃金の伸び鈍化も予想される中、裁量消費関連の銘柄は影響が大きいと見られている。また、FRBの利上げ打ち止めは有望視されているものの、利下げまでは期待薄の状況。米国債利回りも高止まりが予想され、IT・ハイテク株などの成長株は魅力低下から軟調な展開が警戒されているようだ。
ただ、年末に出る来年の相場展望は当たらないことが多いという経験則も頭の片隅に置いておきたい。もちろん、想定以上に悪化するケースもある。
がん治療向けの抗体薬物複合体を開発しているセセン・バイオ<SESN>が大幅高。カリスマ・セラピューティック社との合併に伴い、以前に発表した特別配当を1株0.12ドルから約0.34ドルに引き上げると発表した。
カナダでケーブルTVやインターネットなどブロードバンドを手掛けるショー・コミュニケーションズ<SJR>が大幅高。同社は同業のロジャー・コミュニケーション<RCI>による200億カナダドル(148億ドル)規模の買収で合意しているが、カナダの裁判所がそれを支持したことが材料視された。
ラジオ局のオーダシー<AUD>が上昇。インターネットのドメイン「radio.com」を最低入札価格250万ドルで競売にかけると発表したことが材料視されている。
メサ航空<MESA>が大幅高。ユナイテッド航空<UAL>が同社株の10%を取得し、取締役会に席を置く新たな拡大合意に達したと発表した。
マイクロン・テクノロジー<MU>が下落。アナリストが投資判断を「中立」に引き下げた。今後数四半期に渡って深刻な営業損失を出す可能性に言及している。
電気自動車(EV)のニコラ<NKLA>が下落。登録型直接販売による当初元本1億2500万ドルを上限とするシニア転換社債の販売に関する証券売買契約を締結した。
充電ソリューションを手掛けるチャージポイント<CHPT>が上昇。大株主の投資会社が143万6377株を購入し、同社への出資比率を引き上げた。
バイオ医薬品のサイロ・ファーマ<SILO>が大幅高。関節リウマチに対する実験的治療法「SPU-21」の動物試験で肯定的な中間結果を発表した。
セセン・バイオ<SESN> 0.61(+0.10 +20.67%)
ショー<SJR> 28.78(+2.39 +9.06%)
ロジャース<RCI> 46.84(+1.79 +3.97%)
オーデシー<AUD> 0.23(+0.02 +7.50%)
メサ航空<MESA> 1.53(+0.18 +13.33%)
マイクロン<MU> 49.98(-0.56 -1.10%)
ニコラ<NKLA> 2.16(-0.23 -9.62%)
チャージポイント<CHPT> 9.53(+0.49 +5.42%)
サイロ・ファーマ<SILO> 3.36(-0.06 -1.75%)
アップル<AAPL> 129.93(+0.32 +0.25%)
マイクロソフト<MSFT> 239.82(-1.19 -0.49%)
アマゾン<AMZN> 84.00(-0.18 -0.21%)
アルファベットC<GOOG> 88.73(-0.22 -0.25%)
テスラ<TSLA> 123.18(+1.36 +1.12%)
メタ・プラットフォームズ<META> 120.34(+0.08 +0.07%)
AMD<AMD> 64.77(-0.05 -0.08%)
エヌビディア<NVDA> 146.14(+0.11 +0.08%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ダウ平均 33147.25(-73.55 -0.22%)
S&P500 3839.50(-9.78 -0.25%)
ナスダック 10466.48(-11.61 -0.11%)
CME日経平均先物 25805(大証終比:-275 -1.07%)
年内最終売買日のNY株式市場でダウ平均は反落。前日は下げを一服させ買い戻しが強まっていたが、一時的な動きに過ぎなかったようだ。来年への警戒感が本日も広がり、IT・ハイテク株中心に売りが強まっている。
市場では来年の相場展望が出揃っているが、上半期はさらに下値を試し、下半期に反転との予想が多いようだ。インフレはピークアウトへの期待が出ているものの、依然として労働市場がひっ迫しており、FRBのタカ派姿勢はしばらく続くと見ているようだ。その間に米経済はリセッション(景気後退)に入ると見られているが、景気後退に入ったとしてもマイルドとの見方も多い。
FRBのタカ派姿勢が次第に労働市場に効き始め、失業率上昇や賃金の伸び鈍化も予想される中、裁量消費関連の銘柄は影響が大きいと見られている。また、FRBの利上げ打ち止めは有望視されているものの、利下げまでは期待薄の状況。米国債利回りも高止まりが予想され、IT・ハイテク株などの成長株は魅力低下から軟調な展開が警戒されているようだ。
ただ、年末に出る来年の相場展望は当たらないことが多いという経験則も頭の片隅に置いておきたい。もちろん、想定以上に悪化するケースもある。
がん治療向けの抗体薬物複合体を開発しているセセン・バイオ<SESN>が大幅高。カリスマ・セラピューティック社との合併に伴い、以前に発表した特別配当を1株0.12ドルから約0.34ドルに引き上げると発表した。
カナダでケーブルTVやインターネットなどブロードバンドを手掛けるショー・コミュニケーションズ<SJR>が大幅高。同社は同業のロジャー・コミュニケーション<RCI>による200億カナダドル(148億ドル)規模の買収で合意しているが、カナダの裁判所がそれを支持したことが材料視された。
ラジオ局のオーダシー<AUD>が上昇。インターネットのドメイン「radio.com」を最低入札価格250万ドルで競売にかけると発表したことが材料視されている。
メサ航空<MESA>が大幅高。ユナイテッド航空<UAL>が同社株の10%を取得し、取締役会に席を置く新たな拡大合意に達したと発表した。
マイクロン・テクノロジー<MU>が下落。アナリストが投資判断を「中立」に引き下げた。今後数四半期に渡って深刻な営業損失を出す可能性に言及している。
電気自動車(EV)のニコラ<NKLA>が下落。登録型直接販売による当初元本1億2500万ドルを上限とするシニア転換社債の販売に関する証券売買契約を締結した。
充電ソリューションを手掛けるチャージポイント<CHPT>が上昇。大株主の投資会社が143万6377株を購入し、同社への出資比率を引き上げた。
バイオ医薬品のサイロ・ファーマ<SILO>が大幅高。関節リウマチに対する実験的治療法「SPU-21」の動物試験で肯定的な中間結果を発表した。
セセン・バイオ<SESN> 0.61(+0.10 +20.67%)
ショー<SJR> 28.78(+2.39 +9.06%)
ロジャース<RCI> 46.84(+1.79 +3.97%)
オーデシー<AUD> 0.23(+0.02 +7.50%)
メサ航空<MESA> 1.53(+0.18 +13.33%)
マイクロン<MU> 49.98(-0.56 -1.10%)
ニコラ<NKLA> 2.16(-0.23 -9.62%)
チャージポイント<CHPT> 9.53(+0.49 +5.42%)
サイロ・ファーマ<SILO> 3.36(-0.06 -1.75%)
アップル<AAPL> 129.93(+0.32 +0.25%)
マイクロソフト<MSFT> 239.82(-1.19 -0.49%)
アマゾン<AMZN> 84.00(-0.18 -0.21%)
アルファベットC<GOOG> 88.73(-0.22 -0.25%)
テスラ<TSLA> 123.18(+1.36 +1.12%)
メタ・プラットフォームズ<META> 120.34(+0.08 +0.07%)
AMD<AMD> 64.77(-0.05 -0.08%)
エヌビディア<NVDA> 146.14(+0.11 +0.08%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美