紀文食品 Research Memo(9):積極的にサステナビリティ経営を推進し、新しい企業価値を創出
■サステナビリティ経営
紀文食品<2933>のサステナビリティを通じた企業価値の創造モデルは国内食品事業セグメントを対象とした「気候変動関連への取り組み」「TCFD提言に基づく情報開示」で構成されている。中期経営計画の発表内容を踏まえ、同社はサステナビリティ課題への取り組みを進めることが重要な経営課題であると認識している。気候変動は地球環境や企業活動に重大な影響を及ぼすものであり、気候変動問題への適用や改善に向けた取り組みによって、同社のグループの持続可能性が高まると考え、気候変動による取り組みを通じて、新たな価値創造を目指す方針だ。同社はグループのサステナビリティに関する基本方針や重要事項などを検討議論する場として、サステナビリティ委員会を設置して、気候変動に関するサステナビリティ議題はサステナビリティ委員会事務局が中心となり、構成する気候変動ワーキンググループにて検討する。その内容はサステナビリティ委員会に報告され、審議の上決定する。同委員会で決定した事項は、取締役会に上程し審議議決された後に関連する各社に展開しそれぞれの経営計画や事業運営に反映させていく方針だ。加えて、国内食品事業セグメントを対象としたTCFD開示の推奨項目の一つで、2030年までの目標として掲げられている温室効果ガスの総排出量30%削減という指標にも取り組む方針だ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 石灰達夫)
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提供:フィスコ