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8119 三栄コーポレーション

東証S
2,420円
前日比
-25
-1.02%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
12.6 0.50 3.31
時価総額 61.8億円

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三栄コーポ Research Memo(7):BIRKENSTOCK専門店舗運営を段階的に終了し、セレクトショップ化


■三栄コーポレーション<8119>の成長戦略

1. BIRKENSTOCK専門店舗運営を段階的に終了しセレクトショップ化
連結子会社ベネクシーは従来「BIRKENSTOCK」の専門店舗の運営を主力に展開してきたが、新しい戦略としてセレクトショップ化による事業再編の方向性が示された。この戦略の下、1)フットウェア事業拡充、2)「BIRKENSTOCK」専門店舗運営の段階的終了を実施する。これまで「BIRKENSTOCK」は、サンダルという商材の特性から春夏の時期に需要が集中し、年間を通した売上の確保による店舗収益の改善が課題となっていた。今後は既存店舗の複合ブランドショップ(セレクトショップ)化及びオリジナルブランド創設を含めてフットウェアの流通・修理事業の拡充を目指す。ドイツ BIRKENSTOCK GROUP B.V.とは友好的協議の下、2023年2月から2024年9月末日までに、ベネクシーによる同ブランドの専門店舗運営を段階的に終了する。なお、今後も同社では「BIRKENSTOCK」ブランド製品の販売・修理を継続する。

この取り組みにより、季節に合わせたMD構成が可能となり、収益上の繁閑格差の解消が期待できる。新しい複合ブランドショップとして有力視される店舗ブランドとしては、ベネクシーが運営している「Quorinest」である。「これまで経験・体験したことのない新たな快適」の提案をテーマにしており、フランスのベレー帽ブランド「LAULHERE(ロレール)」、トルコのビーガンロープサンダルブランド「BOHONOMAD(ボホノマド)」をはじめとする、上質かつ独自性を持つ服飾雑貨ブランドを提供している。「Quorinest」は東京ミッドタウン日比谷に直営店があり、大手デベロッパーからの出店依頼も多いと言う。「Quorinest」が「BIRKENSTOCK」を含むフットウェア商品を取り込んで進化する姿が1つのモデルとなるのか、今後の進展を注目したい。

2. 環境ブランドのラインナップ拡充
同社は環境配慮やサステナブルな価値を訴求する多数のブランドの取り扱いを開始し、同社の特色となっている。具体的には、“より地球にやさしい”をコンセプトとした“Our EARTH Project”を本社主導で推進し、持続可能な社会の実現に向け「サステナブル」「エシカル」というキーワードに合致するブランドや商品、素材、サービスの提供を行っている。

2022年11月には、おもちゃから生まれた腕時計「YOT WATCH(ヨット ウォッチ)」の販売を開始した。この時計は自社企画ブランドであり、いらなくなったプラスチックのおもちゃを回収して、カラフルな腕時計にリサイクルしている。子供のファーストウォッチとしての使用を想定し、時計を読みやすいように文字盤に数字を付けるほか、分針の色を変える工夫を加えた。さらに小冊子「とけいのよみかた」「りさいくるってなぁに?」を添付し、ファーストウォッチとしての学びに加え環境問題を学べる工夫を施したと言う。取り扱いは、自社ECサイトのほか、高島屋百貨店及び阪急阪神百貨店の一部店舗等としている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)

《SI》

 提供:フィスコ

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