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6183 ベル24HD

東証P
1,279円
前日比
-4
-0.31%
PTS
1,280円
21:03 11/26
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
11.8 1.40 4.69 21.66
時価総額 943億円

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ベルシス24 Research Memo(4):CRM事業が売上及び利益の大部分を占める


■事業概要

2. 収益構造
(1) 売上収益の内訳
ベルシステム24ホールディングス<6183>では、従来よりグループのセグメント情報について、本業であるCRM事業とその他事業に分けて開示し、CRM事業の内訳として継続業務(1年以上の案件)とスポット業務(1年未満の契約のものから、数日で対応窓口を開設するものなど、比較的小さい案件)を開示してきた。ただ、従来のスポット業務には継続性が高い業務も多く混在していることから、2023年2月期より継続業務と合わせて、新たに基礎業務として分類することにした。さらに従来はスポット業務に含まれていたコロナ関連業務を、急拡大に伴って独立した区分とした。以上から、現在のセグメント情報は、売上収益の内訳を基礎業務、コロナ関連業務、その他として開示しており、基礎業務とコロナ関連業務の合計がCRM事業の売上収益である。こうした変更は、投資家に対して最も的確な情報を提供したいとする同社の経営姿勢を示すものといえよう。

2023年2月期第2四半期累計の売上収益の内訳を見ると、基礎業務が83.3%、コロナ関連業務が16.1%を占めており、CRM事業の比率は99.4%を占める。過去の事業再編の影響もあり、2016年2月期の92.7%から年々拡大を続けてきた。また、2023年2月期第2四半期は政府によるコロナ禍対策の一環であるワクチン接種や給付金など、各種支援に関する案内対応業務の増加に伴ってコロナ関連業務が大幅増収となり、同社の好業績に貢献した。一方、その他のシェアは、2016年2月期の7.3%から2023年2月期第2四半期には0.6%に大きく縮小している。

また、税引前四半期利益では、同期間にCRM事業が一貫して大幅利益を計上しているのに対し、その他は損失や小幅利益にとどまっている。2022年3月に占い事業を展開していたポッケがベルシステム24に吸収合併されたことで、2023年2月期第2四半期のCRM事業のシェアは98.6%に拡大し、その他は1.4%に縮小した。このように、同社では事業再編によってグループのコア事業であるCRM事業に経営資源を集中する体制を整えている。

(2) CRM事業の業種別売上収益
CRM事業における2023年2月期第2四半期の売上収益上位300社の業種別構成比を見ると、サービス業が27.7%、運輸・通信業が23.6%、金融・保険業が15.5%、卸売・小売業が13.5%、製造業が14.3%、電気・ガス・水道等が2.6%、その他が2.8%となっている。サービス業は、人材・教育関連業務、Eコマース等の業務拡大を中心に前年同期比6.9%増であった。金融・保険業は、保険関連、キャッシュレス決済関連の業務拡大等により同7.2%増となった。製造業とその他は、主にコロナ関連業務の拡大により、それぞれ同29.5%増、同40.3%増であった。一方、運輸・通信が同0.6%減となったのは、通信キャリアでの格安プランの効果がなくなったためである。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)

《NS》

 提供:フィスコ

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