Jストリーム Research Memo(13):期初に配当予想を開示するのは利益に対する自信の表れ
■株主還元策
Jストリーム<4308>は、株主に対する利益還元を経営の重要課題の1つとして位置付けている。経営環境と業績状況を総合的に勘案し、株主に対する利益還元を図ることにより同社株式の市場価値を高める方針である。2022年3月期の1株当たり配当金は前期比5円増の15円を実施した。2023年3月期の配当予想については、1株当たり配当金を前期比1円増の16円とした。なお、配当予想は例年期初において未定としていたが、成長により利益水準が相当の大きさになったことにより配当原資を確保しやすくなったため、今後は業績予想と同時に開示することとした。これは、高い利益水準を維持していくことへの同社の自信の表れと言うことができるだろう。
■情報セキュリティ
同社が顧客から預かるデータの中には秘匿情報や個人情報など、情報管理が必要なコンテンツが存在しており、システムの設計や運用上でこれらの情報が漏えいすることのないように厳重に管理している。加えてプライバシーマークの認定も受けている。また、運営するWebサイトに対しては外部機関による脆弱性検査を、サイバー攻撃についても随時システムの強化を実施している。システムトラブルについては日々監視を行い、システム、ネットワークにかかわらず可能なものは二重化し、万一トラブルが発生した場合でも、短時間で復旧できるような体制を組んでいる。オフィスでもアンチウイルスソフトの利用やHDDの暗号化、操作ログ管理、USBメモリの使用禁止、社外持ち出し専用PCの運用及びPCのシンクライアント化や位置情報管理など、機密・個人情報などの情報漏えいへの対策を常時取っている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
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提供:フィスコ