サスメド---1Q増収、DTxプラットフォーム事業の収益は安定的に推移
サスメド<4263>は11日、2023年6月期第1四半期(22年7月-9月)決算を発表した。事業収益が前年同期比1.8%増の0.31億円、営業損失が0.91億円(前年同期は1.28億円の損失)、経常損失が0.91億円(同1.28億円の損失)、四半期純損失が0.92億円(同1.29億円の損失)となった。
DTxプロダクト事業の事業収益の計上はなく(前年同期もなし)、セグメント損失は0.19億円(前年同期は0.76億円の損失)となった。治療用アプリ開発では、不眠障害治療用アプリの薬事承認取得に向けてPMDAによる審査対応を行っている。また、アドバンス・ケア・プランニングを支援するアプリのPoC取得に向けた探索的試験を開始し、慢性腎臓病患者向けの腎臓リハビリアプリは、臨床試験の準備を行っている。また複数の医療機関と共同研究を行い、次のパイプラインの獲得を目指している。医療機器承認を取得し、販売段階にあるプロダクトはまだない。
DTxプラットフォーム事業の事業収益は0.31億円(前年同期は0.30億円)、セグメント利益は0.22億円(同0.13億円の利益)となった。汎用臨床試験システムの提供に関しては、アキュリスファーマとの間で締結した、治験の実施に関する契約に基づき、ブロックチェーン技術を活用した治験実施の準備を進めているが、当第1四半期の事業収益の計上はない。機械学習自動分析システムの提供及びDTx開発の支援に関する活動については、前期からの継続利用に支えられ、収益は安定的に推移している。
2023年6月期通期の業績予想については、事業収益は前期比64.9%増の5.22億円、営業損失は4.42億円、経常損失は4.42億円、当期純損失は4.54億円とする期初計画を据え置いている。
《NS》
提供:フィスコ