NY外為:ユーロ買い優勢、ECBの利上げ織り込む、伊政局不安やガス供給懸念が緩和
NY外為市場ではユーロ買いが優勢となった。ユーロ・ドルは1.0201ドルまで上昇後、1.0165ドルへ反落も底堅い。ユーロ・円は140円00銭から140円80銭まで上昇。ユーロ・ポンドは0.8456ポンドの安値から0.8483ポンドまで上昇した。
欧州中央銀行(ECB)が今週定例理事会で10年超ぶりの利上げに踏み切ることを織り込むユーロ買いが優勢となった。
警戒されていたとおり、ロシアのガスプロムが不可抗力を欧州の一部買い手に宣言、予期せぬ事態に直面したため長期のガス供給契約を遂行できないと説明している。ボレル欧州委副委員長は「EUはロシアからのガス供給停止に備えるべき」とし、エネルギーを巡るロシアへの依存度の削減に努める。
EUはアゼルバイジャンと2027年までのガス輸入倍増で合意したことはユーロを支援。さらに、イタリアへの不安も若干緩和。連立ドラギ政権が崩れ、ドラギ首相はすでに辞表を提出済みだが、政権の不支持を表明した五つ星運動の一部党員、ドラギ政権連立支援に動いていると報じられた。
《KY》
提供:フィスコ