アライドアーキテクツ---3Qは2ケタ増収・大幅な増益、全事業が順調に推移
アライドアーキテクツ<6081>は12日、2021年12月期第3四半期(21年1月-9月)連結決算を発表した。売上高は前年同期比55.2%増の45.35億円、営業利益は同337.1%増の5.75億円、経常利益は同667.0%増の6.47億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同345.4%増の5.77億円となった。
国内SaaS事業の売上高及び粗利売上は前年同期比で増加した。ダイレクトマーケティングの成果向上を実現するツール「Letro」では、ECやD2C領域での需要拡大によりアップセルが進み、動画制作ツール「LetroStudio」も広告宣伝により顧客数が増加しているなど、月額課金型の売上が増加している。また、「echoes(エコーズ)」を利用したキャンペーン案件の需要が引き続き高く、都度発注売上も順調に増加した。
海外SaaS事業の売上高及び粗利売上は前年同期比で増加した。主なターゲット顧客を欧米の大手ゲーム会社に絞り、そのゲーム会社においては3D動画制作ニーズが一段と拡大、3D動画は海外SaaS事業を展開するCreadits社の得意分野であることなどから、既存顧客との取引が拡大している。また、都度発注から月額課金型の売上への移行が進んだことで月額顧客平均単価が増加した。
ソリューション事業の売上高及び粗利売上は前年同期比で増加した。特にD2C企業や老舗企業の新規事業のプロジェクトでのファン関連施策の需要増加が新規顧客の獲得につながっており、また既存顧客からの追加施策の依頼が増えるなど、月額顧客平均単価が増加している。
中国進出支援事業の売上高及び粗利売上は前年同期比で増加した。中国越境EC進出支援において、中国SNSアカウント運用とインフルエンサーによる拡散を合わせたビジネスモデルを強化したことにより安定的に収益を確保した。また、新たに中国越境ECを実施したい企業や業種の開拓も進んでいる。
2021年12月期通期については、売上高が前期比31.2%増の55.00億円、営業利益が同100.9%増の6.00億円、経常利益が同189.4%増の6.70億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同217.4%増の5.50億円とする、8月10日に公表した連結業績予想を据え置いている。
《YM》
提供:フィスコ