アサヒ衛陶---3Qも各利益が黒字転換、国内事業は事業体制のスリム化により増益
アサヒ衛陶<5341>は15日、2020年11月期第3四半期(19年12月-20年8月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比15.3%減の15.59億円、営業利益が0.28億円(前年同期は1.38億円の損失)、経常利益が0.28億円(同1.63億円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純利益が0.17億円(同2.04億円の損失)となった。
国内事業は、不採算事業の縮小、販売及び生産拠点・本社機能の集約と縮小など事業体制のスリム化を進めることで改善を図った。この結果、不採算事業の縮小及び製品数・顧客の絞り込みの影響により前年同四半期に比べ減収となったものの、事業体制のスリム化を進めたことによる製造経費削減及び人件費等の経費節減効果により増益となった。
今後の成長が見込まれる海外事業は、ベトナム等の東南アジア諸国のみならず、東アフリカ諸国や中東湾岸諸国にも販路を拡げることで、売上・利益の拡大を進めている。しかしながら、ベトナム政府による建築関連法規の変更により同国内の建築工期に遅れが生じていることに加え、新型コロナウイルス感染症の影響によりアジア各国で経済活動が制限されたことにより前年同四半期に比べ減収減益となった。
2020年11月期通期の連結業績予想については、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う影響額を現時点で合理的に算定することが困難なことから未定としている。今後、業績の見通しの算定が可能となった時点で公表を行う予定にしている。
《ST》
提供:フィスコ