ナレッジスイート---3Qは2ケタ増益、クラウドサービスのサブスクリプション契約の受注積み上がりが好調
ナレッジスイート<3999>は14日、2020年9月期第3四半期(19年10月-20年6月)連結決算(IFRS)を発表した。売上収益が前年同期比1.5%減の15.88億円、営業利益が同12.4%増の0.96億円、税引前利益が同16.2%増の0.91億円、親会社の所有者に帰属する四半期利益が同86.8%増の0.96億円となった。
クラウドソリューション事業の売上収益は前年同期比2.1%増の6.42億円、セグメント利益は同8.9%減の1.81億円となった。クラウドサービスの売上収益は同10.3%増の4.94億円となった。新型コロナウイルス感染症拡大による展示会及びセミナーの延期または中止により商談機会の減少が発生したが、感染症対策をきっかけとした中堅・中小企業のテレワーク化及びDX化のニーズの高まりにより、オンラインによる継続的なリード(見込み客)の獲得を維持し、商談のオンライン化を推進したため、当四半期における4~5月度は感染症拡大の影響により売上微増でありつつも、6月度は回復し月間受注額が過去最大を記録するなど、サブスクリプション契約の受注積み上がりが好調であった。ソリューションサービスの売上収益は同18.4%減の1.47億円となった。第2四半期に続き、クラウドサービスの契約が増加したことで、導入コンサルティングサービスの受注は堅調に推移し、感染症対策に伴う対面中心からオンラインへの業務変更早期化が功を奏し増収となった。一方、WEBマーケティング支援及びクラウドインテグレーションサービスは、感染症拡大による顧客企業の広告宣伝予算縮小の影響により減収となった。
システムエンジニアリング事業の売上収益は前年同期比3.8%減の9.45億円、セグメント利益は同25.5%増の2.09億円となった。慢性的なIT人材不足を背景に、稼働エンジニアは継続しつつも、IT人材需要が高い派遣先企業において、感染症拡大の影響による年度開始に伴う計画見直しが発生したことで、派遣先プロジェクトが一部減少し、今後の回復の兆しはありつつも減収となった。
2020年9月期通期については、同日、連結業績予想の修正を発表した。売上収益が21.16億円(前回予想比8.5%減)、営業損失が0.17億円、税引前損失が0.23億円、親会社の所有者に帰属する当期損失が0.19億円としている。
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提供:フィスコ