オウケイウェイヴ---19年6月期は、各セグメントの売上高が伸長し2ケタの増収
オウケイウェイヴ<3808>は14日、2019年6月期連結決算を発表した。売上高が前期比29.2%増の48.92億円、営業利益が同11.9%減の10.71億円、経常利益が同24.5%減の9.01億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同41.3%減の6.29億円となった。
コンシューマー・サービス事業の売上高は前期比6.5%増の7.18億円、セグメント利益は同996.5%増の1.50億円となった。当期においては、「感謝経済」プラットフォームの構築に注力しながらも、マレーシアのグループ会社OKfinc LTD.によるブロックチェーン導入・運用コンサルテーションの提供、ならびにQ&Aサイト「OKWAVE」の運営で培ってきたノウハウに基づくマーケティングサポートの継続的な提供により、堅調に推移した。
エンタープライズ・ソリューション事業の売上高は前期比32.7%増の18.42億円、セグメント利益は同21.6%増の9.06億円となった。当期においては、主力製品「OKBIZ.」やAI製品などの新規受注が堅調に推移し、特に今期の成長戦略であるパートナービジネスを通じた間接販売の拡大により、大きく伸長した。
インバウンド・ソリューション事業の売上高は前期比37.1%増の8.46億円、セグメント利益は同26.7%増の2.09億円となった。訪日外国人客の増加により、行政機関や地方自治体、医療分野、鉄道などの案件が増加している。これにより電話通訳や通訳業務委託の新規受注に至るなど、堅調に本業の成長を図ることができた。
フィンテック事業の売上高は前期比34.3%増の14.84億円、セグメント利益は同0.6%増の10.48億円となった。当期は前期同様、ブロックチェーン・ベースのシステム開発案件を継続的に受託し、伸長した。
2020年6月期通期の連結業績予想については、フィンテック事業が市況等外部要因による影響を受けやすく、業績変動が大きいことから開示していない。フィンテック以外の事業の見通しについては、OKBIZ.シリーズによる法人向けサービスの伸長、Palantir Technologies Inc.の製品拡販による新たな収益の創出、インバウンド向け需要のさらなる拡大などにより、売上高については2ケタの成長を目指すとしている。
《SF》
提供:フィスコ