カイオムが大幅３日続伸、英ＢＴ社からがん治療用候補抗体と抗体改変技術を譲受

　カイオム・バイオサイエンス<4583>が大幅高で３日続伸している。３日の取引終了後、英バイオテクノル（ＢＴ）社が創製したがん治療用候補抗体Ｔｂ５３５Ｈおよび抗体改変技術Ｔｒｉｂｏｄｙを譲り受けることにしたと発表しており、これを好感した買いが入っている。

　今回、カイオムが譲り受けるＴｂ５３５Ｈは、ＢＴ社が独自の多重特異性抗体Ｔｒｉｂｏｄｙ技術を活用し創製した非臨床段階のがん治療用候補抗体で、悪性中皮腫や肺がんなどの領域での開発が期待されている。また、Ｔｒｉｂｏｄｙ技術は、３つの異なる抗原結合部位を持つ抗体を創製する技術で、複数の抗原に結合することができる多重特異性や腫瘍細胞を攻撃するＴ細胞誘導活性を有する抗体を創り出すことができ、カイオムが保有する抗体作製技術と組み合わせることにより、抗体創薬の可能性を広げると期待されている。

　なお、今回の資産譲受に伴い、カイオムは２００万ポンドを支払うほか、今後の導出や販売などで収益を獲得した場合には、その一部をロイヤルティーとして支払うことになっているという。

出所：みんなの株式（minkabu PRESS）