貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
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2282 日本ハム

東証P
5,111円
前日比
+28
+0.55%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
19.1 0.98 2.64 2.69
時価総額 5,262億円
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三井智映子と始める株主優待入門(1):株主優待から始める株式投資


こんにちは、フィスコリサーチレポーター三井智映子です。

これから、「三井智映子と始める株主優待入門」として、投資家の方々に根強い人気を誇り、また、株式投資の入り口としても最適な「株主優待」について、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

第1回目の今回は、ずばり「株主優待から始める株式投資」です。

■株主優待制度とは

皆さんは株主優待ってご存知ですか? その名の通り、株主が受けられる優待(特典)で、上場企業が自分の会社に投資してくれている株主に、自社の製品やサービス、割引券、優待券、食品などを提供する、という制度です。

株主優待は、それによって生活が彩られたり、家族で楽しめたり、保有株価に対しての利回りが意外と高い銘柄もあったり、と投資家の楽しみの1つとなっています。
この制度、じつは日本独自のもので、海外では株主優待に似た仕組みは見当たりません。お中元やお歳暮などの習わしが起源とされていますが、日本人の精神にフィットしたものなのかもしれませんね。

株主優待があることで、株価が下落している時でも「少し株価が下がっているけど株主優待ももらえるし様子を見よう」となったり、「株主優待を家族が喜んでいるから長期で保有しよう」というように、株主優待目当ての投資家層がしっかりと株式を保有するケースも多く、人気の株主優待の銘柄は価格が下がりにくかったりします。
また株主優待が新設されると株価が急上昇する、廃止されると株価が急落する、という現象もよく見られます。

■どんなものがもらえるの?

では具体的に株主優待でどんなものがもらえるのでしょうか。
例えば日清食品ホールディングス<2897>や日本ハム<2282>、明治ホールディングス<2269>などの株主になると、自社グループ製品の詰め合わせがもらえます。食品関連株の場合、優待を家族で楽しんでいる投資家も多く、利回りはイマイチでも人気のある優待が多いことが特徴です。

では利回りのいい優待は何かというと、やはり外食関連銘柄でしょう。「東方見聞録」「月の雫」を運営する三光マーケティングフーズ<2762>や、「甘太郎」や「牛角」を展開するコロワイド<7616>、「すき家」のゼンショーホールディングス<7550>、アトム<7412>、吉野家ホールディングス<9861>など、サラリーマンの方のお財布に嬉しい優待がたくさんあります。

他には賞味期限が長いお米や、クオカードや図書券の金券、映画のチケットなど、使い勝手のいい優待は根強い人気です。ユニークな優待では、優待限定の人形やおもちゃ、ビール、コンサートやメディカル検査、婚活パーティーご招待などもあり、各企業の工夫が見られます。

■株主優待を受けるためには

優待投資で注意していただきたいのは2点です。
まず、自分にとって使いたい優待であるかどうかを必ず事前にチェックすること。使わなければどんなに高価な優待をゲットしてもあまり意味がありませんからね。
つぎに、株主優待を受ける権利が確定する日(権利確定日)と必要保有株数にもご注意を。権利確定日に所定株数を保有している人に優待が提供されるからです。また、「権利付最終日」と言われる、権利確定日の3営業日前までに株式を買っておく必要がありますので気をつけてくださいね。

■優待銘柄を選ぶには

株主優待の内容は、企業のホームページの「投資家の方へ」とか、「IR情報」という欄に掲載されています。何株以上保有でどんな優待が受けられるのか、しっかりチェックしましょう。保有する株数が多くなれば、より有利な優待を受けられる場合もあります。また、株主優待を集めた雑誌やサイトも多数あります。フィスコ<3807>が提供しているFISCOアプリでも、全上場企業について株主優待の有無や優待内容をチェックすることができます。ちなみに、私も雑誌「ワッグル」で優待銘柄の連載をしていますので参考にしていただけると嬉しいです。

多くのネット証券では自社サイトに銘柄検索(スクリーニングとも言います)機能を用意しており、「株主優待検索」で検索項目を指定すれば、条件に合った銘柄が表示されますので、とても便利です。活用しないのはもったいないと思います。
こうした検索機能は、ネット証券各社とも力を入れていて充実していますが、こと株主優待に関する検索では、「つなぎ売り」ができる銘柄も簡単に絞り込むことができる点で、SBI証券のサイトがかなり優れていると思います。この「つなぎ売り」については、この連載でいずれ詳しくお伝えしますね。

株主優待を実施する企業は年々増加しています。現在は、なんと1200社以上の企業が株主優待を実施しており、投資家としては選択肢が増えて嬉しい限り。5万円程度の資金があれば株主優待がもらえる企業もたくさんあるので始めやすいですし、実質利回りの高い銘柄はかなり多いので、預金と比べると株価変動リスクはあるものの、その分リターンはかなり大きいと思います。
ちなみに私は利回り重視で優待銘柄を選ぶことをオススメしています。

さて、少しは株主優待に興味を持っていただけたでしょうか。
株主優待銘柄の保有から株式投資をスタートさせてみるというのもアリだと思います! ぜひご検討くださいね。

三井智映子と始める「株主優待入門」は、三井智映子の見解でコメントしています。

フィスコリサーチレポーター 三井智映子

《FA》

 提供:フィスコ

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