サン電子---第2四半期は事業規模拡大、新規事業の投資先行で減益
IT機器メーカーのサン電子<6736>は6日、2016年3月期第2四半期(4-9月)決算を発表。売上高は前年同期比8.9%減の114.35億円、営業利益は同87.9%減の1.47億円、経常利益は同96.5%減の0.45億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同85.6%減の1.52億円だった。
売上高は、遊技台部品事業及びホールシステム事業は計画通りに推移したものの、モバイルデータソリューション事業が伸び悩んだ。遊技台部品事業が前期において好調だった影響もあり、前年同期を下回った。利益面では、モバイルデータソリューション事業におけるセレブライト社の事業規模拡大に伴う固定費増加、その他事業における新規事業に係る先行開発投資等が影響した。
通期の業績予想は、売上高が前期比12.2%減の240.00億円、営業利益が同73.7%減の6.00億円、経常利益が同80.5%減の4.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同73.3%減の4.00億円を計画している。なお、下期からイスラエルのBacsoft Ltd.を連結子会社化することに伴い、のれん償却費を約1.00億円計上する。
同社は、情報通信関連事業とエンターテインメント関連事業を2本柱とするIT機器メーカーである。2007年に買収したセレブライト社(イスラエル)が展開する携帯電話関連機器が、米国を中心に全世界で急成長している。また、今後の需要拡大が見込めるM2M(Machine to Machine)事業など、情報通信分野の成長市場でグローバル展開を図るほか、訪日外国人の増加に対応するインバウンド対策として、多言語電話通訳ソリューション事業を開始している。
《SF》
提供:フィスコ