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T&K TOKA---UVインキで市場トップシェア、滋賀県に投資総額60億円で生産拠点新設へ


T&K TOKA<4636>は、インキ専業メーカー。紫外線に反応して瞬時に固まる特殊なインキ「UVインキ」が代表で、市場シェア約5割とトップシェア。社名のT&Kは、Technology and Kindness(技術と真心)の頭文字で、少量でも短納期で高品質なインキを届ける営業・開発・生産システムを誇る。ネット化で紙の情報印刷が減少する中、食品や各種商品のパッケージ、ペットボトルのキャップなど、紙以外の媒体に印刷展開を拡大。14年3月には、印刷業界では画期的なパウダーレスインキも開発。印刷業界の発展を支えるインキメーカーとして多くの実績と信頼を築いている。また、1969年の香港進出以降グローバル展開も推進、海外生産比率は6割まで高まっている。

足元の業績は、2015年3月期の第2四半期(14年4-9期)決算は、売上高が前年同期比16.6%減の236.27億円、営業利益が同35.6%減の14.86億円、経常利益が同22.5%減の19.40億円、純利益は同3.2%増の14.62億円だった。国内は液晶ディスプレー向けなど特殊UVインキの販売は堅調に推移したものの、海外は景気足踏みによる印刷市場の低迷平版インキの販売減が響いた。また、四半期純利益は、持分法による投資利益や関係会社出資金譲渡益、法人税等の計上で増益だった。

15年3月期の通期予想については、売上高が前期比10.0%減の473.00億円、営業利益が同22.0%減の32.30億円、経常利益が同11.4%減の42.00億円、純利益が同3.1%増の27.30億円を見込んでいる。

なお同社は中長期的な経営戦略として、成長が期待される中国などアジア市場での積極的な設備投資、新タイプの紫外線硬化型インキ(UVインキ)の投入や使用用途の拡大による安定的優位性の確立、地球に優しい環境対応型インキへの取り組みの強化などを掲げている。ほか、滋賀県に生産拠点を建設する計画も進めている。17年10月の完成予定で、UVインキ工場などを建設。総額60億円もの投資で、海外輸出も含め更なるシェア拡大を図る。

《AK》

 提供:フィスコ

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