ファブリカホールディングス---24年3月期増収、全セグメントの売上高が順調に推移
ファブリカホールディングス<4193>は15日、2024年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比7.4%増の81.62億円、営業利益が同16.5%減の10.70億円、経常利益が同13.8%減の10.87億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同16.9%減の6.73億円となった。
SMSソリューショングループの売上高は前年同期比6.0%増の48.14億円、セグメント利益は同3.8%減の12.49億円となった。新型コロナウイルス感染症の5類感染症への移行により、前年度における自治体から感染者へのSMS配信特需が剥落したものの、新規大口顧客に対するオンボーディング早期化や既存顧客に対するクロスセル及び利用用途拡大による配信数の増加施策と、販売代理店へのセールスパートナー支援を強化し、SMS配信数及び新規導入社数は堅調に推移した。一方、競争環境の激化により、一部の大口顧客における配信単価の見直しにより利益率が低下した。
U-CARソリューショングループの売上高は同7.4%増の13.55億円、セグメント利益は同2.8%増の3.52億円となった。複数の大手中古車販売会社において発生した不祥事等、中古車販売業界全体を取り巻く事業環境の悪化があったが、営業活動のDX化を進め、メイン顧客層である中小規模事業者に向けたサポート及びコンサルティング活動を推進し、中古車販売業向けの業務支援クラウドサービス「symphony」の導入社数が前年同期比で276社増加した。
インターネットサービスグループの売上高は同19.1%増の3.18億円、セグメント損失は0.20億円(前年同期は0.18億円の損失)となった。メディア領域が好調に推移した一方で、EC事業者向けCRMプラットフォーム「アクションリンク」への成長投資を継続して実施した結果引き続き費用の増加が先行した。
オートサービスグループの売上高は同9.6%増の16.73億円、セグメント利益は同12.8%減の0.87億円となった。売上高は堅調に推移したものの、原価率の上昇や販管費の増加が影響した結果、増収減益となった。
2025年3月期通期の連結業績予想について、売上高は前期比6.6%増の87.00億円、営業利益は同2.7%増の11.00億円、経常利益は同1.2%増の11.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同3.9%増の7.00億円を見込んでいる。
《HH》
提供:フィスコ