【市況】前場に注目すべき3つのポイント~米株安も日経平均株価は5万円固めの動きに~
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより30日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■アノマリー意識から中小型株での値幅取り狙いも
■ピックルスHD、3Q営業利益 39.0%増 18.23億円
■米株安も日経平均株価は5万円固めの動きに
30日の日本株市場は、売りが先行した後はこう着ながらも底堅さが意識されそうだ。29日の米国市場は、NYダウが249ドル安、ナスダックは118ポイント安だった。年末年始で市場参加者が限られるなか、利益確定の売りが優勢だった。金や銀など貴金属相場が急落したことがセンチメントを冷ます形にもなったようであり、主力ハイテク株を中心に売りが目立っていた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比125円安の50355円。円相場は1ドル=156円00銭台で推移している。
2025年の大納会となる。貴金属相場の下落により、前日に上昇が目立っていた住友鉱<5713>、三菱マテリアル<5711>、三井金属<5706>、DOWA<5714>が弱含むようだと、東京市場においてもセンチメントを冷ます形になりそうである。また、エヌビディアなどハイテク株の弱さが目立っていたこともあり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の動向にらみの展開になりそうだ。AI関連では引き続き分割で手掛けやすくなったソフトバンクG<9984>の底堅さを見極めることになりそうだ。
地政学リスクの高まりにより、三菱重<7011>など主力の防衛関連株の動向も注目されやすいだろう。また、売りが先行するものの、短期的な売買が中心とみられるため、下へのバイアスが強まる場面があったとしても、売り一巡後の買い戻しを狙った押し目待ち狙いの買い意欲は強そうである。グロース250指数は5営業日続伸とリバウンドをみせてきていることで、全体がこう着感強まるようだと個人主体の資金は中小型株での値幅取り狙いに向かわせよう。
日経平均株価は25日線が支持線として意識されやすく、同線が位置する5万円に接近する局面での押し目買い意欲は強いだろう。休場中の海外動向などカレンダーリスクが警戒されやすいだろうが、2026年相場に対する先高期待により、5万円固めの動きは意識されやすいと考えられる。AI関連株の過熱感は警戒されているものの、AIの成長加速により、投資家の関心は根強いとみておきたい。
■ピックルスHD、3Q営業利益 39.0%増 18.23億円
ピックルスHD<2935>が発表した2026年2月期第3四半期の連結業績は、売上高が前年同期比0.1%増の318億2100万円、営業利益は同39%増の18億2300万円だった。売上高はコンビニエンスストアが実施したキャンペーンなどにより販売が好調に推移した。利益については原料野菜の仕入価格が安定したほか、原材料費・労務費・物流費等が抑制できたことによる。
■前場の注目材料
・米原油先物相場は上昇(58.08、+1.34)
・米長期金利は低下
・高市早苗内閣による防衛費増額などの経済政策
・活発な自社株買い
・東証による企業価値向上の要請
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・特になし
<海外>
・特になし
《YY》
提供:フィスコ

米株










