【市況】株価指数先物【引け後】 +1σと+2σとのレンジに移行する可能性
大阪3月限
日経225先物 50720 +200 (+0.39%)
TOPIX先物 3423.5 -3.5 (-0.10%)
日経225先物(3月限)は前日比200円高の5万0720円で取引を終了。寄り付きは5万0510円と、ナイトセッションの終値(5万0490円)を上回って始まった。直後につけた5万0490円を安値にロングの流れが強まり、現物の寄り付き時にはボリンジャーバンドの+1σ(5万0680円)を突破。前場終盤にかけて上へのバイアスが強まり、後場の取引開始直後には5万0970円まで上げ幅を広げる場面もみられた。
買い一巡後は5万0800円~5万0900円処での推移を継続。中盤にレンジを下抜けて5万0640円まで上げ幅を縮めたが、引けにかけてショートカバーが入り、5万0780円まで切り返す動きもみられている。
クリスマスで祝日の影響から海外投資家は不在ながら、これまで上値を抑えられていた+1σを明確に上抜けてきたことで、ショートカバーを交えての強い基調になった。朝方発表された東京都区部の12月消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回ったことで、為替市場ではドル円が大きく円安に振れたことが材料視されたとの見方もあった。
また、指数インパクトの大きいソフトバンクグループ<9984>[東証P]が4日ぶりに反発したことも安心感につながり、先物市場でのロングに向かわせている。後場は膠着感が強まったものの、+1σを上回っての推移が続いたことでショートを仕掛けにくくさせている。
クリスマス明け後の米国市場の動向次第の面はあるが、+1σはナイトセッションで5万0730円辺りまで上昇しており、同バンドと+2σ(5万1340円)とのレンジに移行する可能性が出てきた。年内はあと2営業日となるが、受け渡しベースで実質2026年相場入りとなるため、新たな資金流入への思惑が高まりやすいだろう。
節目の5万1000円台に乗せてくるようだと、一段とショートカバーが強まるとみられ、まずはオプション権利行使価格の5万0500円から5万1000円のレンジを想定。押し目狙いのロングに向かわせそうだ。
NT倍率は先物中心限月で14.81倍に上昇し、一時14.85倍まで上げる場面もみられ、25日移動平均線(14.80倍)、75日線(14.82倍)を捉えている。両線を明確に上抜けてくるようだと、NTショートの巻き戻しが意識されやすく、NTロングに振れやすくなろう。
株探ニュース

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