【注目】前週末19日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―
Lドリンク <日足> 「株探」多機能チャートより■Lドリンク <2585> 1,847円 (+80円、+4.5%)
ライフドリンク カンパニー <2585> [東証P]が大幅高で3日続伸。18日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、英ロンドンに本拠を置く投資顧問会社ゼナーアセットマネジメントの株式保有割合が5.73%となり新たに5%を超えたことが判明。これを受けて需給思惑的な買いが入ったようだ。保有目的として、「投資を主な目的とするが、状況に応じて運営及び資本の効率化に向けて、発行者の経営陣との意見交換や重要提案行為などを行う場合がある」としており、報告義務発生日は12月11日となっている。
■三機工 <1961> 5,850円 (+230円、+4.1%)
三機工業 <1961> [東証P]が3日ぶり大幅反発。同社は19日、横浜市及び日本下水道事業団との共同研究を開始したことを明らかにしており、これが買い手掛かりとなったようだ。このほど3者は「MABR併用型活性汚泥法による既存水処理施設の能力増強技術の開発」について共同研究協定を締結し、MABR(Membrane Aerated Biofilm Reactor)の性能確認に向けた研究を開始。MABRは下水処理場の反応タンクに導入することにより、既存施設の能力増強が期待される技術で、ガス透過性膜の外側表面に生物膜を形成させ、生物膜に直接酸素を供給することで、有機物処理、硝化脱窒処理するという。
■やまびこ <6250> 2,906円 (+109円、+3.9%)
やまびこ <6250> [東証P]が大幅続伸。18日、 再生可能エネルギーの活用と電力の安定供給を両立する次世代電源供給システム「マルチハイブリッドシステム」を、岩手県滝沢市の指定避難施設である葉の木沢山活動センターに世界で初めて導入したと発表しており、材料視した買いが入った。同システムは太陽光発電・蓄電池・エンジン発電機をやまびこ独自開発のエネルギーマネジメントシステムで統合しており、非常時の安定的・継続的な電力供給を実現するとともに、平常時には再生可能エネルギーの利用を最大化する。同社は今回のケースを災害に強い街づくりのモデルケースとし、全国の自治体や企業へのシステムの導入を推進する。
■サイボウズ <4776> 2,962円 (+106円、+3.7%)
サイボウズ <4776> [東証P]が大幅高で3日続伸。18日取引終了後、26年12月期(来期)の連結業績予想について売上高を421億6800万円(25年12月期予想372億200万円)、営業利益を105億1400万円(同90億5100万円)と発表した。クラウドサービスの契約社数が引き続き伸長すると見込む。配当予想は50円(同40円)とした。これが好感された。なお、来年2月12日公表予定の25年12月期決算短信も含め、今後も来期予想が変更になる可能性があるという。
■サイフューズ <4892> 560円 (+19円、+3.5%)
サイフューズ <4892> [東証G]が4日ぶり大幅反発。上昇率は一時10%を超えた。19日午後0時15分ごろ、脂肪性肝炎の新薬開発を支援する新製品「ヒト3Dミニ肝臓/疾患モデル」の販売を22日から始めると発表しており、好感した買いが流入した。サイフューズによると、同製品は初期の脂肪肝から病態が進行した脂肪性肝炎に至るまでの疾患状態を再現することができ、各病態へ個別的に対応する新薬開発に利用可能。新薬開発プロセスにおける「薬剤性肝障害(安全性)」と「疾患に対する薬効(有効性)」を同時に評価できるとともに、評価期間を約3~4週間へと大幅に短縮することが可能だという。
■JRC <6224> 1,388円 (+47円、+3.5%)
JRC <6224> [東証G]が大幅高で3日続伸。18日の取引終了後、26年2月期の連結業績予想について、営業利益を17億2800万円から18億3000万円(前期比32.8%増)へ、純利益を11億4700万円から12億2000万円(同13.2%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を14円から15円へ引き上げ年間配当予想を29円(前期実績26円)としたことを好感した買いが入った。売上高は、環境プラント事業で定期的に受注する基幹改良工事が狭間の年度になったため、136億6300万円から134億5000万円(同21.6%増)へ下方修正した。ただ、主力のコンベヤ事業において前期にグループ化した高橋汽罐工業で利益率の高い大型案件が多かったことや、ロボットSI事業でコストコントロールにより案件収益率が向上していることが寄与する。
■武田 <4502> 4,604円 (+119円、+2.7%)
武田薬品工業 <4502> [東証P]が3日ぶり反発。18日の取引終了後、中等症から重症の尋常性乾癬の成人患者を対象に行った経口のチロシンキナーゼ2阻害薬「ザソシチニブ」の第3相臨床試験について、良好なトップライン結果を得られたと開示しており、買いが集まった。主要評価項目である16週時点での医師総合評価で、偽薬(プラセボ)などに対する優越性が示された。尋常性乾癬患者に対し、1日1回経口投与することで皮膚病変の完全な消失をもたらす可能性があるという。今後は医学学会で試験結果を発表するとともに、2026年度から米食品医薬品局(FDA)及びその他の医薬品規制当局に対する新薬承認申請を行う予定。乾癬は皮膚細胞が過剰に増殖してしまう慢性の免疫介在性炎症性疾患。武田によると、世界で6400万人が有すると推定され、うち8~9割が尋常性乾癬となっている。
■日精機 <7287> 2,164円 (+50円、+2.4%)
日本精機 <7287> [東証S]が反発。18日の取引終了後、同社のヘッドアップディスプレー(HUD)が、トヨタ自動車 <7203> [東証P]に初採用されたと発表しており、これを好感した買いが入った。HUDは、自動車のフロントガラスに速度・ナビゲーション情報などを投影するシステムで、日本精機は世界シェア約3割を占めている。今回の採用は、約7年ぶりに全面刷新されたトヨタのSUV、新型「RAV4」への搭載となる。
■三井住友FG <8316> 5,020円 (+108円、+2.2%)
三井住友フィナンシャルグループ <8316> [東証P]が反発。西日本フィナンシャルホールディングス <7189> [東証P]や北洋銀行 <8524> [東証P]など地銀を含め、銀行株は後場も堅調に推移した。日銀は19日まで開いた金融政策決定会合で、政策金利を0.25%引き上げ0.75%とすることを全員一致で決めた。利上げは大方の市場の予想通りとなりサプライズ感は乏しかったが、財政悪化リスクへの警戒感がくすぶり続けるなかにあって、日銀が来年以降も利上げ路線を続けるとの見方は多く、円債市場で長期金利は2%台に乗せ、およそ19年半ぶりの水準に上昇した。銀行株に対しては材料出尽くしと受け止めた売りは広がらず、市中金利の上昇が株価の支援材料となったもようだった。上場3日目のSBI新生銀行 <8303> [東証P]は利食いに押されながらも、後場に一時プラス圏に浮上する場面があった。
■アドテスト <6857> 19,195円 (+390円、+2.1%)
アドバンテスト <6857> [東証P]が反発。前日18日の米国株市場ではハイテク株を中心に切り返す展開となり、ナスダック総合株価指数が300ポイントを超える上昇で反発したほか、ここ下値模索の続いていたフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が6日ぶりに2.5%高と大きく切り返した。前日18日に好決算を発表した半導体メモリー大手マイクロン・テクノロジー <MU> が一時17%高と急騰し、これがAI・半導体関連株全般の買い戻しに火をつけた形となっていた。東京市場でもこの流れを引き継いで、 半導体セクターへのショートカバーや押し目買いを誘発していた。
■チャームケア <6062> 1,284円 (+24円、+1.9%)
チャーム・ケア・コーポレーション <6062> [東証P]が続伸。18日取引終了後、ビケンテクノ <9791> [東証S]から介護付有料老人ホーム1施設の運営事業を譲り受けると発表した。事業譲受実行日は来年3月1日の予定。
■浜ゴム <5101> 6,359円 (+97円、+1.6%)
横浜ゴム <5101> [東証P]が4日ぶり反発。19日午前中に、25年12月期単独決算に退職給付信託返還益約140億円を特別利益として計上すると発表しており、好材料視された。同社では退職給付信託を設定しているが、退職給付債務に対して退職給付信託財産を含む年金資産が積立超過の状態にあり、今後もその状態が継続すると見込まれるため、その一部について返還を受けたという。なお、25年12月期連結損益計算書への影響はないとしている。
■アニコムHD <8715> 966円 (+14円、+1.5%)
アニコム ホールディングス <8715> [東証P]が6日続伸。18日の取引終了後に発表した11月度の月次経営パラメータで、正味収入保険料が前年同月比10.4%増となり、増加基調が継続していることが好感された。また、保有契約件数は136万7606件(前月比1万601件増)と順調に積み上がった。
※19日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース

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